1995(平成7)年6月29日

スペースシャトル「アトランティス」がロシアの宇宙ステーション「ミール」とドッキングに成功

 

 1995(平成7)年6月29日、米国のスペースシャトル「アトランティス」がロシアの宇宙ステーション「ミール」とドッキングに成功しました。ミール(ロシア語で平和の意味)は、ソビエト連邦によって1986年に打ち上げられ、2001年まで使われた宇宙ステーションです。

 廃棄されるまでの15年間、1日に地球軌道上を16周する中で、約2万3,000件の科学実験を行いました。微小重力の条件下で新しい金属や合金の製作実験や、放射線研究に多大な貢献をしたと言われています。

 その後、ロシア連邦となった旧ソビエト連邦は米国主導の国際宇宙ステーション計画に参加を決定。現在の国際宇宙ステーション「ISS」は米国、ロシア、日本、カナダ及びESA(欧州宇宙機関)が協力して運用しています。

 同ステーションは地球及び宇宙の観測、宇宙環境と無重力下を利用した研究や実験を行うための有人施設であり、地上から約400キロメートル上空の熱圏に位置し、地球を約90分で1周します。総体積は約935立方メートル、総重量は約420トンの巨大な建造物となっています。

「ISS」の居住区には常時6人が滞在していますが、参加国の実験棟も常設されており、日本の実験棟の「きぼう(KIBO)」は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発したもので、日本で初めての軌道上研究所と位置付けられています。

 「きぼう(KIBO)」は、エアロックやロボットアームを備えており、「ISS」では唯一、重量50キログラム程度までの超小型人工衛星を軌道射出できる機能を持っていて、JAXAが世界各国からの衛星射出を請け負っています。

 

1995年6月29 日の日経平均株価終値は

14,507円17銭

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき