本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.89円
↓下値メドは107.36円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
1年前は利上げしていたのに、もう利下げ?
FRB(米連邦準備制度理事会)が年内、早ければ9月にも「利下げ」するという見方が急速に広がっています。この日スピーチしたパウエルFRB議長は、はっきり利下げするとは言わなかったものの、これまでの強気姿勢から一転して慎重になった印象をマーケットに与えました。詳しくは「今日の注目通貨」をご覧ください
FOMC(米連邦公開市場委員会)当局者は、これから金融政策に関する発言を控えるFOMC会合前の「ブラックアウト期間」に入ります。そのため今週の連銀総裁の発言は、利下げ関してFOMC前のヒントを得るラストチャンスになるので重要です。
対メキシコの関税については、今週末までに回避されると考えています。株式市場が反発したのもドルが下げ止まっているのもその期待があってのことです。しかし、トランプ大統領の支持率は制裁関税で逆に上がっているようなので、このまま強硬発動というリスクも当然あります。
マーケットは今日からさらに活発になりそうです。今夜はADP雇用統計、米地区連銀ベージュブックの発表、明日はECB(欧州中央銀行)会合。ドラギ総裁はフォワードガイダンスを緩和方向へシフトするのではないか、との見方がでています。そして金曜日は米国5月の雇用統計の発表です。
毎ヨミ!FXトップニュース(6月4日)
4日 ドル/円のNY市場の終値は108.14円
3日の終値に比べ0.25円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
パウエルFRB議長「貿易動向の影響を注視する」
パウエルFRB議長「景気拡大の維持のため適切に行動する」
アップル、「iTunes」廃止を発表。 3ソフトに分割
トランプ大統領、ヘンリー妻メーガン妃を「不快だ」と批判
トランプ大統領、ロンドン市長を「負け犬」呼ばわり
ユーロ:
ユーロ圏5月消費者物価指数、弱い。前年比+1.2%、予想 +1.3%
イタリアのコンテ首相「各党が協力しないなら、辞任する」
トランプ大統領のメキシコ関税は、メルケル首相のスピーチが引き金か?
ポンド:
英指標が悪化。5月建設業PMI(購買担当者景気指数) 48.6、景況感の分かれ目である50を下回る
NY株式市場:
司法省の反トラスト捜査でアップル、グーグルなどが急落
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)、政策金利を1.25%に引き下げ。
ロウRBA総裁「さらに金利が下がると考えるのは当然である」
ロウRBA総裁「豪ドル安は助けになる」
4月豪小売売上高 前月比▲0.1%、予想 +0.2%
南アランド:
1~3月期GDP(国内総生産)が弱い。前期比年率▲3.2%、予想 ▲1.6%
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:FRB、早ければ9月に利下げか
4日(火曜日)のドル/円は、東京時間夕方に107.85円まで下押しする場面もありましたが、NY時間には108.36円まで反発。対メキシコ関税の発動回避の期待で株式市場が大幅反発、ドルが買い戻されました。
パウエルFRB議長はこの日行った講演で「FRBは景気拡大の維持のため適切に行動する」と述べました。ブラード・セントルイス連銀総裁はもっとダイレクトに、「利下げすることが適切」と発言。金利市場ではすでに、FRBが来年3月までに3回「利下げ」(年内2回、来年1回)を織り込んでいます。
昨年6月のFOMCでは利上げを決定して、さらに利上げを続けるという勢いだったのに、たった1年で何が大きく変わったのでしょうか。
FRBが利下げを検討しているのは、(いったんは収まるかに思えた)貿易戦争が深刻化の様相を示していることが最も大きい理由ですが、インフレ期待が伸びないこともあります。トランプ大統領に気をつかっている、というのは考え過ぎでしょうか。大統領選挙が本格化するに従い今後利上げはさらに難しくなります。利下げはないとしても、それ以上に利上げの可能性は低いでしょう。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
5日:豪GDP、欧州PMI、米非製造業ISM(景気指数)、ベージュブックなど
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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