本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.36

下値メドは108.71

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ドル/円、もっと下がってもいい…?

この日発表された米国の指標は予想より悪い結果。米国経済は弱く、米中貿易問題はマーケットが考えるほど楽観できない。「リスクオフ」の材料ばかり目立っているのに、ドル/円の下値は堅く安値は109.16円まで。その後109.70円へ急反発しています。ドル/円の勢いがありません。

毎ヨミ!FXトップニュース(5月15日)

15日ドル/円のNY市場の終値は109.59円

 14日の終値に比べ0.02円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    対中関税を民主党の大統領候補バイデン氏が批判
    中国外務省、「貿易摩擦」から「貿易戦争」へ表現を変更
    トランプ米大統領、自動車輸入に対する関税発動の延期を検討

ユーロ:
    イタリア中央銀行「イタリアは増税が必要」
    メルケル独首相「ドイツに景気刺激策は必要ない」
    サルビーニ伊副首相・同盟党首「EU(欧州連合)財政規律は時代遅れ」

中国人民元:
    中国は人民元安を容認か。15日の基準値は1ドル=6.8649ドル
    習主席、6月訪日の意向を表明
    中国のファンドマネージャーが個別セクター重視の運用で400%のリターン

その他
    半ズボンはいたら逮捕。ラマダン中のイラク
    スイスでサマータイム廃止論高まる。「搾乳時間変えると牛が混乱」

主要指標終値

出所:楽天証券作成

本日の注目通貨

ドル/円:109円台で小動き

 この日発表された4月の米小売売上高は、+0.2%の予想に対して▲0.2%という結果。鉱工業生産も弱く予想0.0%に対して▲0.5%でした。米中貿易摩擦(中国側は「摩擦」から「戦争」へ表現を変更)が今後さらに深刻になる可能性もあるというのに、すでに第2四半期の米国経済が弱いスタートなのは懸念。

 しかし、ドル/円は109.16円まで下げたものの、108円台は回避しました。株式市場の動揺を気にしたトランプ大統領が「輸入車に対する関税発動を最長6カ月延期する」と述べたことで、引けにかけては109.70円まで回復する場面もありました。

 それに日銀総裁がタイミングよく「追加緩和、追加緩和」と発言するので日米金利差から円はなかなか買えない。トレーダーは逆に買うタイミングだと考えているようです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

豪ドル/円:雇用統計悪ければ、来月利下げか

 豪ドル/円は15日のマーケットで75.52円まで下落。豪ドルが対ドルでフラッシュクラッシュ以来の安値をつけるまで売られたことにツレました。

 米国指標も良くないですが、中国も4月鉱工業生産が予想を下回る結果。米国が制裁関税を実施したなら、中国経済はさらに悪化することを予見させるデータで、中国との交易関係の深いオーストラリアにとっても暗い材料となりました。

 今日の東京時間のハイライトは4月豪雇用統計。なぜ重要なのかというと、RBA(豪準備銀行)が今月の政策会合利下げを見送ったのは、労働市場がまだ強さを保っていたからです。したがって結果が弱ければ、RBAは来月(6月)利下げするとの見方が強まっています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日(週)発表の重要指標!

16日:豪失業率、メキシコ政策金利など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。