3月出荷統計、季節要因でカメラモジュール低迷もレンズセットは好調持続

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
02382 舜宇光学科技(集団)有限公司 (サニー・オプティカル・テクノロジー)  53.90 HKD
(04/11現在)
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舜宇光学科技の3月の出荷統計は、ほぼBOCIの予想通りの水準だった。携帯端末用カメラモジュール(HCM)の出荷量は季節要因などから前月実績を大きく下回ったものの、端末向けレンズセット(HLS)と車載用レンズセット(VLS)は高水準を維持した。4月上旬には、生産増強計画の一環を成す新たな生産基地が稼働を開始したばかり。BOCIは目標株価を据え置き、株価の先行きに対する強気見通しを継続している。

HCMの3月の出荷量は前年同月比47%増の2340万個。1-3月の累計では前年同期比94%の大幅増を記録した。3月の出荷量は前月比では21%減となったがこれは主に季節要因によるもの。ほかにOPPOやvivoといった国内有力スマートフォン・ブランドが、発注量を下方調整したことも影響した。BOCIはこうしたトレンドを予想通りとし、続く4月もHCM出荷がやや低調に推移すると予想。5月になってから再び勢いを取り戻すとみている。

一方、HLSとVLSは3月も好調を持続した。うちHLSの3月の出荷量は前年同月比55%増、前月比2.6%減の4030万個。1-3月期では前年同期比79%の伸びを達成した。VLSの3月の出荷量は前年同月比60%増、前月比で5.6%増となる259万個。1-3月期では前年同期比72%増だった。

同社の新たな生産基地は、2016年4月24日の着工からほぼ1年後に当たる17年4月7日に稼働を開始した。1号ラインでは端末用レンズを生産する計画。急速な需要増に対応し、まずはHLSの生産能力を拡大する。

BOCIは17年、18年の平均予想EPSを基に、SOTP(サム・オブ・ザ・パーツ)方式を通じて設定した同社の目標株価を維持。株価の先行きに対して強気見通しを継続した。一方、レーティング見直しにつながりかねない潜在リスク要因としては、デュアルカメラ需要の伸びが予想以下にとどまる可能性を指摘している。

 

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