本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.68円
↓下値メドは109.50円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
相場を動かしているのは悪い材料ばかり
GWが終わりマーケットに活気が戻ってきました。活気というのは「いきいきとした勢い」という意味ですからこの言い方は間違っているかもしれません。なぜなら相場を動かしているのは悪い材料ばかりだからです。
米国は中国製品に対する制裁関税を25%に引き上げることを正式に決定。対して中国は対抗措置を取ると反発。最後の最後で通商交渉は「ふりだしに戻る」ことになるのでしょうか。ドル/円は一時109円台へ。
RBNZ(NZ準備銀行)は、この日(8日)の会合で利下げを決定。オアRBNZ総裁・中央銀行総裁は「米中貿易摩擦」と「世界経済の成長の鈍さ」を利下げの理由として掲げました。
新興国通貨ではトルコリラの下落が止まらない。トルコリラ/円は、1月3日のフラッシュクラッシュでつけた安値を更新しました。下落の理由については「今日の注目通貨」をご覧ください。
南アフリカでは総選挙。与党が敗北すれば、ズマ前大統領が政治に復帰するといわれています。経済改革がさらに後退する懸念があります。
今日も重要な経済指標が発表されます。今日発表のスケジュールについては「トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!」でご確認ください。
毎ヨミ!FXトップニュース(5月8日)
8日ドル/円のNY市場の終値は110.09円
7日の終値に比べ0.16円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
米、対中関税上げ正式通知。10日に25%へ引き上げ
中国「米国に対して報復措置の用意」
NY株式市場:
ウォーレン・バフェット、アマゾン株式を初めて取得
電気自動車のテスラ株が大幅に上昇。20億ドルの資金調達計画を好感
中国人民元:
習主席、米国への譲歩を拒否か
中国当局、米中貿易の報道を規制。中国の株価対策か
中国の4月貿易黒字、大幅に縮小。「旧正月効果」の影響消え
中国のインフレ率の急上昇は、「豚コレラ」で豚肉の値段が上がったせい
アマゾン、中国ネット通販撤退へ
NZD:
RBNZ、政策金利を1.50%に引き下げ。
RBNZ総裁「米中貿易協議の不透明などがリスク」
その他
中国人がTOEFL替え玉受験で学生ビザ不正取得。40人以上がアメリカの大学に
アメリカで寿司ピザ登場
MIT大学が「水上都市計画」を国連で発表。都市人口増加対策で
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:一時110円割れ
米労働省が先週発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が+26.3万人と市場予想を大きく上回りました。失業率は前月から更に2ポイントも下がって3.6%になり、1969年以来約50年ぶりの低水準へ。
ただその背景には労働参加率が62.8%まで下がったことがあり、米国社会の高齢化で失業率が低下しているならば手放しで喜ぶというわけにはいきません。一方、平均賃金は前月比+0.2%、前年比+3.2%で予想を下回ったものの、堅調さを維持しました。
金利市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)が2020末までに1.5回の「利下げ」があると予想しています。しかし、今回の雇用統計の強さや、パウエルFRB議長が今月のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で予防的利下げの可能性を否定していることを考えると、この予想は無理があるように思えます。
4月雇用統計は、FRBの利下げ確率を低下させました。「ドル安」の大きな理由が消えたと思ったところに、トランプ大統領が対中関税引き上げを宣言したことで、またドルの方向が不透明になってきました。マーケットにはすでにドル買い/円売りのポジションが積み上がっていることにも注意したいと思います。
トルコリラ/円:年初来安値を更新、底入れ感まだなし
トルコリラの急落は6日(月曜)の海外マーケットで起きました。それまで18円台後半で取引されていたトルコリラ/円は、一気に18円を割り8日には17.66円まで下げて、1月3日のフラッシュクラッシュの安値を更新することになりました。動きは緩やかになったものの、下落トレンドは続いています。
下落の理由には、イスタンブール市長選のやり直しをすることが決まったこと。同市長選は野党が僅差で勝利したのですが、エルドアン大統領の与党AKPが強硬に異議を申し立てていました。与党が必ず勝つように不正工作をする可能性もあり、マーケットには独裁政治への嫌悪感が高まっています。与党AKPと連合を組む右派政党が、エルドアン大統領に再選挙か協力関係解消かを迫ったことが背景と言われています。いずれにしても政治的混乱によって、トルコの経済改革はさらに遅れることになるでしょう。
トルコ中央銀行は、前回のリラ買い介入で外貨準備金を大幅に減らしてしまい、もはや通貨防衛に使う資金の余裕がないと言われています。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
9日:米貿易収支、メキシコCPI(消費者物価指数)など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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