本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは111.80円
↓下値メドは109.76円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
波乱の5月をスタートする前に、まずは連休中に何が起きたか、
そのポイントを振り返ります
週明け5月6日のドル/円は窓を開けてオープン。東京時間午前に110.28円まで下落しました。
トランプ米大統領がツイッターで、2,000億ドル分の中国製品の関税を、10日から25%に引き上げると発表したことが理由。さらにトランプ大統領は、関税を課していない3,250億ドル分についても「速やかに25%に引き上げる」と主張しています。
これがトランプ政権の交渉戦術なのか、それとも最終決定なのかは現時点では不明。中国が交渉継続の意向を示していることがマーケットを支えていますが、今週はこのニュースにまつわる両国の発言で大きく乱高下するでしょう。
波乱の5月をスタートする前に、まずは連休中に何が起きたか、そのポイントを振り返りたいと思います。詳しくは「本日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース(5月6日)
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領、対中関税の25%引き上げを表明
ムニューシン財務長官「中国との貿易協議の方向は大きく変わった」
ライトハイザー米通商代表部代表「米政府は10日に対中関税を引き上げる」
中国、米国との貿易協議を続行する意向
北朝鮮が短距離ミサイルを日本海に発射。ミサイルはロシアの技術
4月米非農業部門雇用者数変化 +26.3万人、予想 +18.5万人
4月失業率 3.6%、196年12月(3.5%)以来49年4ヵ月ぶり低水準
4月平均時給(前月比) +0.2%、予想 +0.3%
4月平均時給(前年同月比)+3.2%、予想 +3.3%
4月非製造業ISM 55.5、予想 57.0
NY株式市場:
ダウ平均、一時470ドル超下落
先週のダウ平均は▲0.14%と小幅2週続落。S&P500は+0.20%で2週続伸
ナスダックは+0.22%で6週続伸、過去最高値も更新
年初来ではダウ平均が+13.62%、S&P500が+17.50%、ナスダックは+23.04%
NY金先物:
世界の金需要 第1四半期は前年比7%増
NY原油先物:
ロシアがOPEC(石油輸出国機構)の上限を超えて増産
ポンド:
統一地方選、保守党、労働党が共に大敗。保守党は議席の4分の1失う
統一地方選、EU(欧州連合)残留派の少数政党が躍進
ユーロ:
マクロン仏大統領、5月の欧州議会選挙で「ポピュリストに投票しないで」
イタリアの財政赤字が、来年3.4%まで拡大の恐れ
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:2分でわかる!GW中のドル/円まとめ
トランプ大統領が対中関税引き上げを発表するまでのドル/円は静かな取引が続き、GW期間中だった先週一週間のドル/円のレンジは111.90円から111.04円と1円も動きませんでした。
この期間を振り返ると、4月29日、ドル/円は好調な米指標が作ったリスクオンの動きに乗って112円を狙いに行ったものの失敗。高値は111.90円までした。
5月に入り、FOMC(米連邦公開市場委員会)が会合を開き政策金利を据え置きましたが、IOER(超過準備預金金利)の利率を引き下げたことがFOMCのハト派色が強まりと解釈されて、この時ドル/円は111.04円まで下落。ところがパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、IOER引き下げは緩和政策とは関係ないと否定、さらに現在の低インフレは「一過性」と前向きな見解を示したため、ドル/円も110円台手前でストップがかかりました。
4月米雇用統計は、失業率が半世紀ぶりの低水準まで下がり、米経済の強さを証明しました。ただFRBが「雇用増加がFRBの政策に影響を及ぼすことはないだろう」と、現段階で利上げの必要性がないことを強調しました。
FOMCで米利下げ懸念が和らいだことはドルの支援材料ですが、かといって雇用統計が強くても利上げするわけではなく、FRBの様子見はしばらく続くということで全体的としては中立。ドル/円を動かす材料は、再び米中関税問題になりました。
ユーロ/ドル:約2年ぶり安値つける ユーロ/円:すでに125円が重く、123円方向へ
ユーロ/ドルは、4月26日に1.1110ドルまで下げて、2017年5月30日以来約2年約ぶりの安値を更新しました。しかし、その後は、ユーロ圏の消費者物価指数や景気先行指数のPMI(購買担当者景気指数)が徐々に回復していることがきっかけとなって1.1219ドルまで反発。
ユーロ/円は上値が重く、1日(水曜)の125.23円がGW中の高値。125円台にとどまることができず、3日(金曜日)には124円台前半まで下げ、6日には123.36円まで売られました。
ポンド/円:選挙に負けたメイ首相は辞任?
ポンドは、これからもブレグジット関連のニュースで動くことになりそうです。
5月2日に実施された英国の統一地方選では、メイ首相の与党保守党と最大野党の労働党が共に惨敗。一方でEU残留を主張する少数党が票を伸ばしました。この結果に両党が危機感を持ちブレグジット協議が進むだろうとの期待で、ポンド/ドルは29日(月曜)の安値1.2904ドルから選挙後の3日(金曜日)には1.3176ドルまで上昇しました。ポンド/円も30日(火曜)144.05円から3日に146.48円まで上昇。しかし、メイ首相が選挙敗北の責任を取って辞任に追い込まれることになれば、政局の混迷は深まりポンドにとってマイナス材料となります。
豪ドル、NZドル:今週利下げか
そして今週のハイライトは豪ドルとNZドル。
RBA(豪準備銀行)は本日(7日)、RBNZ(NZ準備銀行)は明日(8日)に政策会合を開きますが、両中央銀行とも「利下げ」するとの予想になっています。すでにマーケットの関心は、5月の次はいつ利下げするかに移っています。その時期の違いが、豪ドルとNZドルの関係に影響を与えることになるでしょう。
米中貿易協議が決裂ということになれば、豪経済にも大きな影響がでます。トランプ政権の対中関税政策の転換がRBAの利下げ確率をさらに高めることになりました。ただ、今回は「利下げの予告」だけという見方もあるので、注意が必要でしょう。
トレード前に必ずチェック!今日(週)発表の重要指標!
RBNZ政策金利、メキシコCPI(消費者物価指数)、英国GDP(国内総生産)、カナダ失業率、米CPIなど
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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