ジャクソンホールで上昇
2017年8月21日(月)掲載分より
先週は週末のジャクソンホール待ちの静かな相場でした。そのジャクソンホールでのイエレンFRB(連邦準備制度理事会)議長のスピーチでは、金融危機後に実施した改革を巻き戻す場合は「控えめ」なものにとどめるべきだと指摘したものの、金融政策に関しては何も触れず。
これに対してゴールドは、1,287ドルから1,294ドルまで上昇、その直後に1,276ドルまで下落。そして1,291ドルまで戻して1週間が終わりました。
イエレン議長のスピーチは、やはり「ハト派」的なものであり、FRBは今年中にはさらなる金利上げを行うことはおそらくないという見方が広がったと思われます。これはゴールドにとっては強材料、その分上昇して終わったということでしょう。
今週金曜日発表の米雇用統計、そして9月に入ると米国債務上限の到来があります。
さらに週末またもやミサイルを発射した北朝鮮。やはり年末に向けてはゴールドにとっては強材料ばかりが目立ちます。
ここまで今年に入って1,300ドルを5回トライしています。そして完全に超えるまでには至っていません。とても堅い天井になっていますが、これから年後半にかけて、それもブレイクするのではないかと思います。
CFTC Commitment of Traders Report as of 22 Aug 2017
2017年8月28日(月)掲載分より
投資家ロングポジションは623トンから705トンへ、大きく増加。
イエレンスピーチ待ちで静か
2017年8月25日(金)掲載分より
ジャクソンホールを前にして静かな一日でした。あまり目立った動きはありません。
ドルは少し戻して、ゴールドが少し下げました。円安のほうが大きく、円建てではシルバー以外が少し上昇です。
シルバーは昨日の夕方5時過ぎに突然17.10ドルから16.83ドルまで売られる場面がありました。またFat fingers?(注文の誤入力) 一瞬でしたがちょっと変な動きでした。
注目のイエレン議長のスピーチは今晩の11時、ECB (欧州中央銀行)ドラギ総裁は明日の朝4時だそうです。
トランプ発言でドル・株安、ゴールド、米国債高
2017年8月24日(木)掲載分より
昨日も目新しい材料はなく、静かな夏休みマーケットでしたが、トランプ大統領が国境の壁建設のための予算確保で必要とあれば政府閉鎖も辞さないと発言したことから、ドル、株が売られ、その分ゴールド、米国債が買われました。こういうマーケットが続きますね。ドルの動きへの反応なので、円建てでは全メタルほとんど動きなしです。
今晩から土曜日までジャクソンホールなので、そのスピーチの内容にマーケットが反応して動き始めるかもしれません。今日のアジアはまだ静かでしょう。
インド、韓国からのゴールドコイン輸入が急増
2017年8月24日(木)掲載分より
7月1日からインドでGST(物品・サービス税)が導入されましたが、7-8月で突然韓国からのゴールドコインの輸入が急増しています。7月以前はほぼゼロだったのが、この2カ月で20トンに迫ろうという勢いです。
ゴールドジュエリーへのGSTは12.5%ということですが、韓国とインドはFTA(自由貿易協定)を結んでおり、ゴールドジュエリーに対する税金は12.5%ということだったのが。この税金はGSTに一本化され、輸入業者は3%のGSTだけを払えばいいことになりました。
このため韓国からゴールドコインを輸入し、それを溶かして金地金としてもまだ十分利益が確保できるという状況になっているため、この輸入の勢いは止まりそうにありません。インド政府がなんらかの形で規制をかけてくると思いますが、それまではインドの主なゴールド輸入先は、韓国になるのではないでしょうか。
様子見で目立った動きなし
2017年8月23日(水)掲載分より
ドルが緩やかに買い戻し、ゴールドはそれに応じて緩やかに下がるという日でしたが、円建ては結果的にほとんど動かず。他のメタルも昨日はほとんど目立った動きなく、小動きに終わりました。北朝鮮そしてジャクソンホール待ちですね。
米韓合同演習、JH、警戒感からやはり上昇
2017年8月22日(火)掲載分より
金曜日のバノン・ショックからのドル買い・ゴールド売りは、週明けからジワジワと巻き戻しの動きとなり、ほぼ一日ゴールドは上昇を続けました。
バノン補佐官の解任による先行きへ期待は瞬間的なものであり、やはり投資家の不安は変わらずというところなのでしょう。
今週の米韓合同軍事演習に対する北朝鮮の反応、そして木曜日から土曜日までのジャクソンホールもあり、投資家の警戒感は高まっています。再び1,300ドルトライもありえるのでは。
シルバー、プラチナは小動き。やはり強いのがパラジウム。940ドルと、2001年以来の高値を更新しています。
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