本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは112.16

下値メドは111.77

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

イースター休暇のため、
今夜、欧米の経済データが前倒しで多く発表

 ドル/円は112円を挟んで横ばい。ユーロ圏の景気見通しやブレグジットを巡る英与野党協議ついてのニュースがありましたが、明るい内容とは言えませんでした。マーケットも反応なし。

 今週金曜日(19日)と来週月曜日(22日)は。イースター休暇でほぼ全ての海外市場が休場になります。そのため今夜は欧米の経済データが前倒しで多く発表されます。指標の予想値は、「トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標」をご覧ください

毎ヨミ!FXトップニュース(4月16日)

16日 ドル/円のNY市場の終値は112.02円

 15日の終値に比べ0.3円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:

米国は、「非常に大規模な」対日貿易赤字の懸念を表明
ボストン米連銀総裁、インフレ目標レンジ導入に前向き
アマゾンとウォルマートが悪口合戦「賃金上げろ」「税金払え」

円:

日本の消費税、20%から26%に上げる必要。OECD報告
日銀は金融緩和政策を継続すべき OECD(経済協力開発機構)報告

ユーロ:

ユーロ圏経済、ECB(欧州中央銀行)数ヵ月前に想定したより速いペースで悪化
ドラギECB総裁「世界経済は財政政策が必要かも」金融政策の限界を暗に認める

ポンド:

ブレグジット巡る保守党と労働党の協議、進展なし

中国人民元:

3月の貿易黒字は326.4億ドル。予想(70.5億ドル)を大幅に上回る

NZD:

1~3月期CPI(消費者物価指数)、前期比+0.1%(予想+0.3%)、前年比1.5%(予想+1.7%)

主要指標終値

出所:楽天証券作成

本日の注目通貨

ドル/円:112円で横ばい

 16日(火曜)のドル/円は111.99円でオープン、欧州時間に111.85円まで下げた後112.04円まで反発。終値は112.02円。

 日米貿易交渉が、今週15日から始まっています。ドル/円を動かす材料として期待を集めていますが、トランプ政権の最優先課題は中国で、その次がEU(欧州連合)。日本との交渉が本格化するのはまだ先になりそうです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 

NZドル/円:今朝のマーケットで急落!

 17日(水曜)朝のマーケットでNZドルが急落。NZD/円は75.84円から一気に74.65円まで値下がりしました。NZの1~3月期CPIが予想を下回ったことが理由。

 RBNZ(NZ準備銀行)のオア総裁は「経済データ次第では、緩和政策の導入を検討しなくてはいけない」と発言しており、NZドルに対しては警戒感がでていました。RBNZは、次回の政策変更は「利下げの可能性が高いと警告していますが、指標結果が懸念通りの結果となったことで、早ければ5月にも「利下げ」の観測がでています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 

豪ドル/円:キウイの次は豪ドル…?

 この日(16日)に公表されたRBA(豪準備銀行)議事録が、「利下げ」を討議していたことを明らかにしたことで、豪ドルは下落。豪ドル/円は80.39円をトップに79.89円まで下げました。ただし「短期的には、政策金利を変更する強い理由はない」とも述べており、下落も限定的。

 RBAが利下げに向けて急速に動く材料があるとすれば、明日発表の豪雇用統計です。豪では経済成長がRBAの目標を下回るなど、経済に停滞感が漂っているのですが、その中で唯一強さを保っているのが雇用市場。雇用データまで悪化する事態になれば、RBNZとともに、来月「利下げ」の確率が高まるでしょう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 

トルコリラ/円:下落

 ドル/円やユーロ/円、豪ドル/円が上昇した一方でトルコリラ/円は下落。金曜日は19.19円まで下げて3月28日以来の安値をつけました。トルコ統一地方選挙後の上昇分を全て吐き出したことになります。

 トルコ財務省が経済計画を発表しましたが、格付け会社ムーディーズは「具体策に欠ける」と一蹴。政治的にも米国とのぎくしゃくした関係が続いていて、トルコがミサイル購入などを通じてロシアに急接近していることが米国の不興を買っています。

 トルコリラ/円の次サポートは、統一地方選挙前の3月23日につけた18.73円。この時は、エルドアン大統領が欧米の銀行による投機的な動きだと激怒して、CBRT(トルコ中央銀行)がリラの調達(ファンディング)金利を引き上げるなど流動性を締め上げた結果、翌日物スワップ金利が1,200%を突破して市場機能は完全に麻痺しました。トルコリラ/円が前回の安値を更新することになれば、同じことがまた繰り返されるリスクもあります。

 しかし、その代償としてトルコの外貨準備は3月の3週間で100億ドルも急減。同じことが「できなくなる」リスクもまた高まっています。海外投資家はトルコ市場に「弱気」姿勢を強めています。

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

17日:中国GDP(国内総生産)、南ア、英、カナダCPI、米貿易収支、ベージュブックなど

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。