本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.47

下値メドは110.59

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ECBが「緩和方向」に進んでいることは確か​
FOMC議事録はそれほど「ハト派的」でもなく

ECB(欧州中央銀行)はこの日(10日)の会合で政策金利の現状維持を決定。その後のドラギ総裁の会見もサプライズなし。とはいえ、ECBが「緩和方向」に進んでいることは確かなようです。FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録は、覚悟していたほど「ハト派的」ではなかったという印象。マーケットの反応はどうだったか?「今日の注目通貨」をお読みください。

毎ヨミ!FXトップニュース(4月10日)

10日 ドル/円のNY市場の終値は110.98

 9日の終値に比べ0.19円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:

FOMC議事録「金利見通しはどちらの方向にも変わる可能性がある」
FOMC議事録「利下げが必要となると予想したメンバーはいなかった」

ポンド:

EU(欧州連合)首脳、10月末までの離脱延期で合意

ユーロ:

ドラギ総裁「マイナス金利の影響を軽減する必要があるか検討する」
ドラギ総裁「段階的金利について決定するのは時期尚早」
 

主要指標終値

出所:楽天証券作成

本日の注目通貨

ドル/円:FOMC議事録、利上げ再開、ゼロではない

 水曜日(10日)のドル/円は111.13円でオープン、NY時間まで横ばいが続き米3月CPI(消費者物価指数)の発表後に111.28円まで上げましたが、FOMC議事録の公表前から売り優勢になって110.84円まで下落。終値は110.98円。終値が111円を下回ったのは4月になって初めて。

 この日公表されたFOMC議事録では、「忍耐」について定期的に見直しが必要であるとの認識を示しました。金利見通しについては、「上がる、下がる、どちらの方向にも変わる可能性がある」として、経済情勢によっては、利上げ再開の可能性があることに含みをもたせる内容でした。

 しかし今のFRB(米連邦準備制度理事会)は様子見モード。利下げの可能性はやや遠のいたイメージですが、かといってすぐに何か行動を起こすこともないので、マーケットとしても動きにくい状況。新たな材料がない状況で112円チャレンジの勇気はなく、買いポジションを整理したようです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 

ユーロ/ドル:ECBは弱気へ向かって進んでいる

 ユーロ/ドルは、ドラギ総裁の会見後に1.1287ドルを高値に1.1230ドルまで下落、ただその後は戻して1.1270ドルで終了。

 ECBはこの日(10日)の会合で政策金利の現状維持を決定。声明文の内容は前回と変わらず、年内は金利を据え置いたままにすることを示しました。その後登場したドラギ総裁からは、新しい緩和政策の発表はありませんでした。しかし、ECBが強気になったということはではなく、むしろその逆でECBが緩和方向へ進んでいることは確かなようです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

11日:中国CPI、ドイツCPI、米PPI(卸売物価指数)など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。