1974(昭和49)年4月11日

ボクシング世界ライト級チャンピオン・ロドルフォにガッツ石松が勝利

 

 1974年4月11日、東京の日大講堂で、ボクシングWBC世界ライト級王座に挑戦したガッツ石松選手が、チャンピオンのロドルフォ・ゴンザレスに8回KO勝ちし、王座を奪取しました。

 ガッツ石松(本名・鈴木 有二)は1966年にプロボクサーとしてデビューしましたが、最初のプロテストは不合格、4回戦時代も戦歴は凡庸で、ランニングをさぼることでも有名だったそうです。

 しかし、ヨネクラジムに移籍後、エディ・タウンゼント(6人の世界王者を育てた名伯楽)の教えを受け、急成長します。

 1970年1月、世界王座挑戦がほぼ決まっていた、東洋ライト級王者・ジャガー柿沢選手に番狂わせの勝利を収めたことで世界挑戦権を得て、1974年ついに王座を獲得しました。

 王者ロドルフォは戦績59勝50KO/5敗、しかも直前5年間の敗北は一階級上の名王者アントニオに喫した1敗のみ、対してガッツ石松の戦績は26勝14KO/11敗/6分。ガッツ石松は99%勝てない、と予想された中での大勝利でした。

 試合後の両手を掲げる勝利のポーズが「ガッツポーズ」と名づけられ、その年の流行語にもなりました。ガッツ石松は、その後5回の防衛に成功し、引退後はタレントとして成功。広島国際学院大学現代社会学部客員教授も務めています。

 

1974 年4月11 日の日経平均株価終値は

4,461円88銭

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき