1995(平成7)年3月22日

ロッキード事件で田中角栄元首相に有罪判決

 

 1995(平成7)年3月22日、ロッキード事件丸紅ルートにおいて最高裁が田中角栄元首相に有罪判決を言い渡しました。

 ロッキード事件とは、経営難に苦しむ米国の航空機製造大手のロッキード社が、同社の進退を賭けた新型旅客機トライスターの受注をめぐる際に発覚した大規模な汚職事件のことです。

 事件は日米のみならず、オランダ、イタリア、メキシコなどの世界各国でも同様の事実が発覚し、世界規模の混乱を巻き起こしました。

 贈収賄は全日空幹部を通して行われたものと、芙蓉(ふよう)グループにおける中核の大手総合商社「丸紅」を通して行われた2つのルートがあり、今回、最高裁で丸紅ルートでの有罪判決が確定し、「総理の犯罪」として世界的にも有名な事件となりました。

 旅客機のトライスターのみに注目が集まりましたが、同じロッキード社の軍用機P3C(哨戒機/しょうかいき)の受注競争に関する疑惑は不明とされたまま事件は終息。いまだにいろいろな憶測を呼んでいます。

 

1995年3月22日の日経平均株価終値は

15,904円85銭

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき