本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.78

下値メドは111.12

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

毎ヨミ!FXトップニュース(3月18日)

18日 ドル/円のNY市場の終値は111.42円

 15日の終値に比べ0.08円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:

米中貿易協議、4月中に合意できず6月まで長引く可能性
トランプ大統領「北朝鮮に非核化の意志なし」

NY原油先物:

OPEC(石油輸出国機構)、4月の総会を見送り。減産期待遠のく

ポンド:

英下院議長が、メイ首相の離脱案採決を禁止「同じ内容なら採決は出来ない」
英警察がマネロンの疑いで中国人留学生95人の口座を凍結

ユーロ:

フランスの黄色いベスト運動が過激化。シャンゼリゼ通りで放火や略奪
オランダでテロ。犯人はトルコ人

円:

レオパレスの施工不良は、「当時の社長の指示」
印鑑の届け出義務を廃止する案、印鑑業界の反発を受け見送り

 

主要指標終値

出所:楽天証券作成

本日の注目通貨

ドル/円:111円前半まで下落。買い弱まる

 111.46円でオープンした週明けのドル/円は、東京午前に111.63円まで上昇したあと、NY時間には111.30円まで下落。終値は111.42円でした。

 111円台はこの1週間ずっと維持していますが、112円は今月5日から約2週間もご無沙汰で、やや買い疲れもでてきたようです。サポートは111円、レジスタンスは112円。上下どちらかを抜けて動き始めることを期待します。

 明日(日本時間21日深夜)は、FOMC(米連邦公開市場委員会)政策金利を発表、パウエルFRB(米準備制度理事会)議長が会見を開きます。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ポンド:EU離脱でまたもどんでん返し!

 週明けのポンド/円は148.20円でオープンして、ドル/円とほぼ同じタイミングで東京午前に148.38円をつけ、NY時間に147円ちょうどまで下落。メイ首相の離脱離脱協定案の3度目の採決が来週まで延期になったことが背景。

 ポンドにとっては、ブレグジットの不透明感が続くことは悪材料。ただし「合意なき離脱」という結果は最悪の材料。逆に英国が6月までの離脱を果たすことは、不透明感払しょくという意味でポンド買い材料になります。EU(欧州連合)が提案する1年超の「長期延長」も、合意なき離脱よりはマシで、ポンド売り材料にはなりません。ポンドがまだ下げ止まっているのは、3月末までの合意を期待した押し目買いが強いことを示しているといえます。

 英議会は先週、EU離脱に関する採決を行い、結果は以下のようになりました。

1)ノーディール・ブレグジット(合意なしの離脱)を否決
2)EU離脱期限の延期を可決
3)2回目の国民投票の実施は否決

 離脱期限の延期時期については、英国は6月末までを想定。一方、EUはそれよりはるかに長い1年もしくは2年を提案してくると思われます。これを踏まえて、メイ首相は今週中にも離脱協定案に対して3度目となる「重要な投票(meaningful vote)」を行う予定でした。しかし、ここにきて英下院議長が「同じ内容の離脱修正案であれば採決できない」と声明を発表したため、採決は来週に持し越しになることがほぼ確実に。週後半のEU首脳会議が、メイ首相寄りの譲歩をするかによって、来週の重要な投票が行われるどうかが決まることになります。

 いずれにしても投票の選択肢としては、離脱協定案に合意して(6月までに)離脱するか、それともEUの提案に沿って1年以上離脱を先延ばしにするかのどちらか。しかし、英議会はすでに「合意できない限り離脱しない」ことを決定しているわけですから、もしどちらもダメというならば、それは英国がノー・ブレグジット(EUを離脱しない)という意味になります。

 離脱推進派であるDUP(北アイルランドの民主統一党)やERG(欧州リサーチグループ)にとって、これは非常にまずい状況です。彼らはこれまでさんざんメイ首相の離脱協定案に反対してきたのですが、そのせいでブレグジットが廃止になる可能性もあるわけです。彼らがEU離脱という目的を果たすためにはメイ首相の案を受け入れるしかない、というのがマーケットの見方です。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

19日:英失業率、ドイツZEW景況感など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。
出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
​また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。