投資信託の「足元の動向」をお伝えする楽天証券分類平均リターンランキング

 当コンテンツでは、投資信託の値動きを投資対象別に分類した楽天証券分類平均インデックスを使い、各分類の騰落率をランキング形式でお届けします。今、上昇している分類、下落している分類を把握することで、今後の投資判断の参考にしましょう。

 

基本8分類の直近3カ月間の騰落率

 まずは、分散投資の基本となる国内・先進国・新興国の株式・債券・REIT(リート:不動産投資信託)の基本8分類の騰落率を定点観測してみましょう。

注:2019年2月末時点

 2019年2月末を基準とした過去3カ月間の騰落率を見ると

の7分類が上昇しました。一方、「国内株式」の分類が唯一下落しました。

 代表的な株式、REITと債券のインデックスファンドで過去3カ月の動きを確認すると、下図のように推移しています。

注:計測期間:2018年11月30日~2019年2月28日
注:計測期間2018年11月30日~2019年2月28日

直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング

 続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見ていきます。

 楽天証券分類、全250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。

注:2019年2月末時点
過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した分類は、

の5分類でした。

上昇した分類のなかで目立った3銘柄を紹介します。

注:計測期間2018年11月30日~2019年2月28日

 一方、大きく下落した分類は、

の5分類でした。

下落した分類のなかで、目立った3銘柄は下記となります。

注:計測期間2018年11月30日~2019年2月28日

 直近3カ月では、昨年12月に米国の景気減速懸念などを背景に株式を中心としたリスク資産が大きく下落したものの、2019年初からはリスク選好の動きが継続しています。新興国では、ブラジルやメキシコが回復に向かう一方で、インドは上値が重い展開です。

 足元、米中貿易摩擦の問題や、世界経済の景気減速懸念が和らいでいますが、米中通商問題、米欧政治問題ともに絶えず不透明要因が漂う状態なのは変わりません。リスク選好が当面続くと楽観視するのは早計といえるでしょう。