2009(平成21)年3月10日

日経平均株価がバブル崩壊後の最安値を記録

 2009(平成21)年3月10日、日経平均株価終値が、バブル崩壊後の歴史的な最安値となる7,054円98銭を記録しました。

 引き金となったのは、その前年9月の、リーマン・ブラザーズの倒産です。6,000億円(約70兆円)の負債を出した米国金融大手の倒産は、世界規模の金融危機を呼び起こし、日経平均は下落の一途をたどっていきました。

 米雇用統計が予想より悪かったことで、景気悪化の警戒感が高まり、東京株式市場で日経平均株価は3日間続落していたさなかでした。そして3月10日、流れのまま株価は続落。終値は前日比31円05銭安い7,054円98 銭で取引を終了。株式市場の最安値を更新しました。

 当時の財務・金融・経済財政相、与謝野馨氏が「株安がもたらす信用収縮には断固立ち向かう」と景気対策への意思を表明したことにより期待感が戻り、翌日の3月11日、日経平均が急反発。前日より大幅高となっていた米株式相場の影響を受け、これまで売られていた金融株や輸出関連株が買い戻され始め、株価は安定を取り戻し始めました。

 ちなみに、史上最高の終値を記録したのは1989年12月29日。38,915円87銭で取引を終えています。バブル景気の真っ只中の記録です。

 

2009年3月10日の日経平均株価終値は

7,054円98 銭

ライター: FIX JAPAN 前沢ともあき