1995(平成7)年2月26日

英国・ベアリングス銀行が経営破綻

 1995(平成7)年2月26日、英国の老舗銀行である、ベアリングス銀行が破綻しました。

 200年以上の歴史を持ち、米国独立の際に政府債の発行を担い、日本においても日露戦争時の資金調達に活躍するなど、歴史上の重要な役割を果たした銀行で、最盛期には「女王陛下の銀行」とまで言われた名門銀行でした。

 ベアリングス銀行は17世紀の欧州で活躍した商人が始めたもので、「マーチャント(商人)バンク」とも言われ、商業銀行とは違い主に企業への融資や手形引き受けが主業務となっていました。

 破綻の引き金となったのは、シンガポール子会社の取引責任者ニック・リーソン氏が、不正取引でベアリングス銀行の自己資本を上回る損失を出してしまったことによります。

 損失額は1,300億円を超え、リーソン氏は逃亡しますがのちに逮捕されました。この事件は「銀行崩壊」という映画になったことでも有名です。

 

1995年2月26日の日経平均株価終値は

17,472円94銭

※1995年2月26日は休日のため前営業日の株価