本日は前日のチャート分析をお休みして、今週の為替相場に大きく影響すると見られる経済指標の発表日時と、その予想を紹介します。
ユーロ圏:8月PMIとドラギ総裁発言
ドイツとユーロ圏では、8月のPMI(購買担当者景気指数)が発表されます。PMIはECB(欧州中央銀行)も注目する重要な景気先行指数です。最近の急激なユーロ高の影響で、製造業PMIが予想以上に悪化するとの見方もあります。先週のECB議事録でも指摘されていたユーロ高に対する懸念が数字となって表れたなら、ユーロ売りの材料になることも考えられます。
25日には、ドラギECB総裁が、米国のワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次シンポジウムで講演を行う予定です。ドラギ総裁がECBの出口戦略について表明するとの期待がありましたが、ECBのスポークスマンはこれを否定しています。
英国:4-6月期GDP
今週は4-6月期GDP(国内総生産)の発表があります(改定値)。英国では、労働賃金の伸び悩みが消費活動にブレーキとなっていること、またブレグジットの影響で、英国への投資意欲が徐々に後退。英国のGDPは縮小に向かっているとの懸念があります。
日本:7月CPI
7月のCPI(消費者物価指数)の予想は前年同月比0.4%と、前月から変化ありません。しかし、生鮮食料品を除くコアCPIは0.5%へ上向く予想となっています。
米国:イエレン議長の発言と7月耐久消費財受注
イエレンFRB議長は、ジャクソンホールで講演を行います。ただし、利上げ見通しやバランスシート縮小の時期など、具体的な政策には触れることはないと思われます。
7月の耐久財受注は、前月の6.4%から-6.0%へ大きく落ち込む見通しです。
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