1922(大正11)年2月11日

「一粒300メートル」グリコキャラメルが百貨店店頭に

 1922(大正11)年2月11日、「一粒300メートル」のキャッチコピーで有名なグリコキャラメルが、⼤阪三越百貨店の店頭に並びました。

 当時、キャラメルといえば森永製菓のミルクキャラメルが一強。「滋養強壮」と書かれた黄色い箱が売り上げ第一位を占めていました。一方でグリコは、両手を高く上げた「ゴールマン」マークが印象的な赤いパッケージと、「1粒300メートル」という斬新なキャッチコピーで、対抗。グリコキャラメルは、発売2年後の1924(大正13)年には黒字計上し、日産1 万個を達成し、キャラメルのトップブランドに躍り出ました。

 当時のグリコキャラメル一粒は、300メートルを走るのに必要なカロリーが含まれるよう、計算されていたといいます。製品のコンセプト作り、斬新なキャッチとパッケージ、ブランド力向上のための販路獲得など、グリコキャラメルの成功は、商品マーケティングの基本が全てそろった好例となっています。

※1922年は市場がないため取引記録なし