1987(昭和62)年2月9日

民営化後、NTT株が株式公開

 1987(昭和62)年2月9日、2年前に民営化したNTT株が株式公開されました。1次売り出し価格は119万7,000円でした。

 あまりに買いが殺到し、初日は値がつかず、翌10日、初値160万円という高値で売買がスタート。その後も「買い」は止まらず、公開から2カ月で、史上最高値の318万円まで高騰。当時の時価総額世界一を記録しました。

 しかし、同年10月のブラックマンデーで米国株が急落したことを受け、225万円まで暴落。「政府が売り出す株」という絶大な信頼感に群がった個人投資家たちに、大きな損失を与えました。

 2019年2月4日時点のNTTの日経平均株価終値は4,745円。混乱や低迷も巻き起こしましたが、それまで株や投資を遠望していた一般人の興味を呼び起こし、個人投資家の裾野を広げる一端を担った銘柄の一つです。

 

1987年2月9日の日経平均株価終値は

19,679円32銭