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1月は、全国的に平均気温が平年よりも高く、また関東や東海地方を中心に記録的な少雨となりました。この乾燥したカラカラ『暖冬』の影響で、鍋料理などの需要減により足元まで下がっていた野菜価格は今後上昇すると見られたり、インフルエンザの流行に繋がっています。気象庁の3カ月予報では、2月は一旦寒くなるようですが、3月~4月には再び平年を上回る気温が見込まれ、暖かな春の訪れとなりそうです。
【ポイント1】1月は平年より暖かく、記録的な少雨となったカラカラ『暖冬』だった
昨年秋からエルニーニョ現象が続いている、東日本では冬に気温が高い傾向
1月の日本の天気を振り返ると、平均気温は全国的に平年よりも暖かく、特に四国・中国地方以南では平年を1℃程度上回りました。一方、降水量は太平洋側を中心に平年を大きく下回りました。なかでも、関東・東海地方では、平年の2割程度しか降水量がなく、記録的な少雨となりました。
昨年秋からは、およそ2年振りにエルニーニョ現象が発生し、現在も続いています。エルニーニョ現象とは、数年に一度、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。エルニーニョ現象が起こると、世界中で異常な天候が起こると考えられており、例えば、冬の日本では、東日本で平均気温が高くなる傾向にあります。
【ポイント2】カラカラ『暖冬』の影響は?
少雨のため、野菜の生育に遅れが見られたり、インフルエンザが流行している
一般に天候の変化は、消費動向を始め経済に影響を与える一因となります。例えば、農林水産省発表の食品価格動向調査を見ると、最新1月21日~23日の調査結果は、キャベツや白菜、大根など調査対象8品目のうち7品目が最大で平年比▲35%の価格下落となっています。『暖冬』の影響で鍋料理などの需要が減り、価格が落ち込んでいる模様です。ただし、キャベツなどはここ最近の少雨により生育が鈍っており、今後は価格が上昇すると見込まれます。
また、こうしたカラカラに乾燥した状況はインフルエンザの流行に拍車をかけていると見られ、インフルエンザの患者数は昨年を大きく上回っています。
【今後の展開】3月~4月も暖かくなりそう、花見などのレジャーを後押し?
気象庁発表の3カ月予報を見ると、2月は関東以北で平均気温が平年を下回ると見られるものの、3月~4月の平均気温は全国的に平年よりも高くなりそうです。春には春らしい暖かさとなることで、花見などのレジャーを中心に消費が旺盛になることが期待されます。
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