2011(平成23)年1月14日

ジャスミン革命、アラブ民主化に進展

 2011(平成23)年1月14日、地中海に面した北アフリカの小国チュニジアで独裁政権が倒れ、チュニジアを代表する花の名にちなんで「ジャスミン革命」と呼ばれました。民主化運動はエジプトなど他国に飛び火し、「アラブの春」に進展していきました。

 当時のチュニジアは若年層の失業率が高かったことに加え、クーデターで政権を獲得したアリー大統領の統治が23年と長期化し、国民の不満がたまっていました。

 きっかけは1人の青年の焼身自殺でした。野菜や果物を売る露天商だった青年は、無許可だとして商売道具を没収されましたが、役所へ抗議すると賄賂を要求されました。このことに抗議した青年は焼身自殺し、その動画を親族がSNSに投稿すると、全土でデモが発生しました。2010年12月のことです。

 デモは暴動に変化し、国民の怒りの矛先はアリー政権に向かいました。大統領は暴徒を鎮圧するため軍隊に実弾使用を命じたところ、軍首脳が拒否し、大統領が退陣を決心したという逸話が残っています。

 

2011年1月14日の日経平均株価終値は

10,499円04銭