1991(平成3)年12月26日

ソ連消滅宣言、欧州統一が始動

 

 1991(平成3)年12月26日、ソビエト連邦が最高会議で自ら「消滅」を宣言しました。
 レーニンによる社会主義革命を経て、ソ連が成立したのは1922年12月30日。社会主義の理想を追ったはずの大国は69年の歴史に幕を閉じました。

 1980年代から経済の疲弊が目立ってきたソ連は、何度も改革を試みますが失敗に終わりました。1990年に共産党の一党独裁制を廃止するなど民主化を模索しますが、官僚組織の硬直化や軍事優先による民間消費の停滞、民族対立などの問題は解決にはほど遠く、インフレと物資の不足も国民の不満を増幅しました。

 1990年には、リトアニアなどバルト海沿岸の3国が連邦からの離脱を決定。ウクライナやロシアも後に続いて、CIS(独立国会共同体)創設を宣言すると、連邦の空洞化が決定的になりました。

 この年の12月17日、実質的な権限を失ったゴルバチョフ書記長が連邦政府の年内の活動停止を宣言し、12月25日に辞任。翌日の最高会議で連邦制度の解体が正式に議決されました。
 

1991年12月26日の日経平均株価終値は

22,555円07銭