1954(昭和29)年12月22日

力道山がプロレス日本選手権制覇

 

  1954(昭和29)年12月22日、プロレス日本一を決めるプロレス日本選手権が開催され、人気レスラーの力道山(りきどうざん)がライバルの木村政彦選手を破りました。テレビが家庭に普及する前の時代、人々は街頭テレビで熱戦にくぎ付けになりました。

 力道山は現在の北朝鮮で生まれ、プロレスラーになる前は力士として活躍。1949年5月場所に関脇に昇進しました。翌年に廃業するとプロレスに転身し、米国での猛特訓を経て1954年には全国興業を成功させました。

 日本選手権では力道山が勝ち、その後はプロレス人気が過熱します。1963年5月には、力道山と白覆面の米国人レスラー、ザ・デストロイヤーが試合し、テレビ中継の平均視聴率は64.0%と驚異的な高さを記録しました。テレビ観戦の場が街頭から家庭に移っていった高度経済成長期のことです。

 国民的な人気を誇った力道山ですが、酒場でのトラブルで負った刺し傷が原因で体調が急速に悪化し、39歳で他界しました。

 

1954年12月22日の日経平均株価終値は

337円97銭