6998 日本タングステン 東証2部

8月3日発表の2018年3月期本決算予想では、2017年3月期比で営業利益+20.5%の5.7億円、経常利益+16.5%の6.7億円で増収・増益の見通し。

7月25日に半導体製造で使う部品(シリコンウエハーに回路を書き込む際に用いる部品)開発の発表をして急伸、309円まで上昇。その後、利益確定売りで反落しました。

2012年10月16日の115円を安値に、同年11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて2013年9月26日に209円まで大幅上昇。その後、10月8日の152円まで押し目を入れて再上昇しました。2014年1月20日の233円で当面のピークをつけ、150円水準を下値抵抗ラインとする上値を切り下げる直角三角形の保ち合い(A)となりました。

この中で2016年6月24日の151円を安値に上向きの先細三角形(B)となって、直角三角形(A)を上放れし、今年の5月18日の180円まで押し目を入れたあと急騰し、7月25日の309円まで上昇しました。ここをピークに買われ過ぎからの大幅下落となっています。

 

5609 日本鋳造 東証2部

7月20日発表の2017年3月期本決算は、営業利益、経常利益ともに約3億円の赤字転落。
一方、2018年3月期本決算予想は、4月20日時点では営業利益2億円、経常利益2億円が、7月20日時点には営業利益3.5億円、経常利益3.5億円の黒字転換に上方修正。
同社が開発した究極の熱膨張ゼロ合金材料(LEX-ZERO)が半導体、液晶製造装置、工作機械、精密機器、医療機器、光学機器向けに引き合い拡大中あることが要因となりました。
2012年10月15日の76円を安値に、同年11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、短期の上昇トレンド(A)を形成。
この中で2013年5月8日の161円の高値をつけたあと、いったん調整入りし、2014年2月4日の99円まで下げて急騰し、3月13日の310円。ここをピークに急落し、その後、下降トレンド(B)へ転換して、2016年2月12日の78円で底打ちとなりました。
ここからの反発で4月21日の123円まで上昇したあとは94~113円のボックス相場(C)へと移行。しかし11月9日の96円を安値に上放れとなって、今年の7月31日には黒字転換の見通しで191円まで上昇しました。
現在は8月1日の147円まで下げ押し目を入れているところですがリバウンド狙い有利といえます。

 

6924 岩崎電気 東証1部

8月7日発表の2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+44.0%の14億円、経常利益+39.7%の14億円の増収・増益に回復の見通し。

東京五輪に向けて電線地中化が進められる中で、同時並行で設置されると予想される道路照明の新設受注への期待感があります。

2012年11月12日の109円を安値に、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年3月7日の273円まで上昇後、いったん上昇トレンドを切って10月16日の216円、2015年3月31日の223円と二点底をつけて反発し、上昇トレンド(A)を回復して5月20日には315円の高値をつけました。

しかし、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換し、この中で業績の下方修正が相次ぎ、2016年7月8日の125円まで下落。その後、この125円を底値に上昇トレンド(C)へ転換し、この中で今年の4月17日の151円を安値に業績回復から6月21日の182円で買転換となり、7月18日に237円まで急伸し、押し目を形成しています。

 

6104 東芝機械 東証1部

8月4日発表の2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+16.3%の52億円、経常利益+7.3%の58億円の増収・増益の見通し。

2015年6月16日の627円をピークに、業績の下方修正もあって大きな調整入りとなりました。627円からの下降トレンド(A)の中で、2015年9月29日の362円でいったん底打ちとなって11月25日の460円まで反発するものの、ここからゆるやかな下降トレンド(B)に移行しました。この下降トレンド(B)の中で2016年7月8日の291円で底打ちとなり、もみあったあと8月8日の303円を二番底に、9月29日に351円で買い転換。下降トレンド(B)を上放れし、今年の3月3日に543円の高値をつけました。

ここから4月17日の427円まで下落のあと、三角保ち合い(C)となりました。この煮詰まったところの6月14日の499円を安値に上放れとなり、直角の高値3月3日の543円を更新して8月3日に559円をつけました。

 

6976 太陽誘電 東証1部

8月7日発表の2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+21.1%の150億円、経常利益+33.9%の150億円と増収・増益に回復の見通し。

7日発表した2017年4~6月期の連結決算は、純利益が31億円と前年同期比の14倍になりました。自動車やパソコンに使うコンデンサーが好調で、米アップルの新型スマートフォン(スマホ)向けの部品については7~9月期から業績に寄与するとみられます。

2015年12月1日の2,074円をピークに下降トレンド(A)を形成。この中で2016年2月12日の1,045円まで下落。3月4日の1319円まで自律反発し、その後はゆるやかな下降トレンド(B)へ移行しました。この中で7月8日の776円で底打ちとなって上昇トレンド(C)に転換し、11月9日の937円の安値から角度の大きい上昇トレンド(D)へ移行しています。

この上昇トレンド(D)の中で、7月26日の1,918円まで上昇してもみあっているところです。8月7日の決算発表を受け、目先材料出尽くしとなって下落。業績は好調であり大きな下げは買いチャンスといえます。