先週の結果

先週は、米国で半導体関連株が急落し、日経平均も一時2万1,500円割れ

 12日(月)にアップルなどハイテク株が急落し、NYダウが▲602ドルの2万5,387ドルと大幅安に。これを受けて13日(火)の日経平均株価は、▲459円の2万1,810円の大幅下落。その後は2万1,500~2万2,000円の中のもみ合いとなりました。前週に比べて500円幅ほどレンジが下がった形となりました。

 12日(月)は、前週末の米国株安を受けて、▲128円の2万2,121円で寄り付き、一時▲203円の2万2,046円まで下落。上海株式の上昇にサポートされ、+19円の2万2,269円と小反発しました。

 13日(火)は、前日の米国市場でアップルの大手サプライヤーが10~12月期の業績見通しを引き下げたことで、アップルなどのハイテク株が大幅安。NYダウは▲602ドルの2万5,387ドルとなり日経平均も急反落。一時▲785円(2万1,484円)と2万1,500円を割り込み、終値は▲459円の2万1,810円で引けました。

 14日(水)は+35円の2万1,846円、15日(木)は▲42円の2万1,803円と2万1,800円を挟んだもみ合いとなっていました。しかし、16日(金)に、米国の大手の半導体関連株が下げたことで、日経平均も半導体関連株中心に売られ、一時▲139円の2万1,663円まで下げて▲123円の2万1,680円で引けました。

 16(金)の米国市場のNYダウは、朝方に半導体関連株が売られて、一時▲141ドル下落。しかし、アップルの上昇と米中首脳会談で貿易問題の歩み寄り期待から、NYダウは+220ドルまで上昇。終値は+123ドルの2万5,413ドルで引けました。ただし、ここにきて為替が円高方向の動きとなっており、FRB(米連邦準備制度理事会)副議長が「米金利は中立に近い」という発言でドルが売られ、一時1ドル=112.64円まで下げて112.80円で引けました。

 

今週の予想

今週は、日米ともに休日を含むため、買い手控えで2万1,500~2万2,000円のもみ合い

 今週は、米国では22日(木)が感謝祭、日本では23日(金)が勤労感謝の日で連休となっており、週後半にかけては閑散相場となる可能性が高いといえます。米中貿易摩擦への懸念もあり、週末の米中首脳会談への注目度が高まりそうです。

 米中首脳会談の結果によっては2万2,000円台回復、もしくは2万1,500円割れと上下どちらかに動くことになりそうです。

(指標)日経平均

 今週は、日米ともに祝日があり、週末には米中貿易摩擦の方向を占う米中首脳会談があることで、方向性が出にくく、2万1,500~2万2,000円の中のもみ合いとなりそうです。米中首脳会談で貿易摩擦の緩和に向かう思惑が出ると、2万2,000円台乗せ。逆に一層の悪化が意識されれば2万1,500円を下放れすることになります。

 

(指標)ドル/円

 今週は、欧州でイギリスのEU(欧州連合)離脱問題、イタリアの財政規律問題とリスク回避の円買いが高まればドルは上げ渋り、米株式の下落が止まらなければ、同じくドルは上値が重くなります。祝日もあるため狭い範囲のもみ合いとなりそうです。112~114円のレンジを想定。