1996(平成8)年11月21日

戦後初の銀行破たん、阪和銀行倒産

 1996(平成8)年11月21日、関西地盤の阪和銀行が倒産しました。戦後初の銀行の破綻です。

 阪和銀行は旧相互銀行が前身の第2地銀でした。和歌山市に本店を置き、和歌山県内と大阪府内を営業基盤としていましたが、バブル期の過剰融資がたたって、1990年代に経営が急速に悪化。1995年には当時としては異例の無配に転落し、大蔵省OBを頭取に迎えて経営再建を目指しました。しかし、1996年9月中間決算を発表できず、経営破綻しました。大蔵省は預金の払い出し以外の全業務の停止を阪和銀行に命じ、銀行店舗には不安げな預金者が列を作りました。

 翌1997年には北海道拓殖銀行が大手銀行として初めて破綻し、1998年は日本長期信用銀行や日本債券信用銀行も自主再建を断念しています。阪和銀行の倒産は関西地銀の特殊事例ではなく、その後に続く銀行倒産時代の幕開けでした。

 

1996年11月21日の日経平均株価終値は

21,143円34銭