中間選挙の結果

 11月6日米国で中間選挙が実施されました。即日開票の結果、大方の予想通り、下院は民主党が勝ち、上院は共和党が勝ちました。これはノー・サプライズですのでマーケットが大きくブレることはなさそうです。

 トランプ大統領になって以来、税制改革や米中貿易戦争など、マーケットが政治に振り回される場面が多かったです。投資家は下院が民主党、上院が共和党という「ねじれ」状態により、なにも決まらなくなってしまうことをむしろ好感すると思われます。(これでワシントンDCを気にすることなく相場に取り組める)というわけです。

 

中間選挙から次の大統領選にかけてのアノマリー

 さて、『ストックトレーダーズ・アルマナック』のジェフ・ハーシュによると「中間選挙の年の10月頃に相場はボトムをつけ、次に控える大統領選挙に向けて相場は高くなる」というアノマリーがあります。

 実際、中間選挙の年は春先の高値から秋の安値にかけて平均-16.9%下落しています。そして中間選挙の直前、つまり10月前後に底入れするのです。そこで買えば半年後に平均して+21.7%上昇するというのが1950年以降16回あった中間選挙の「お定まりのパターン」です。

セクター戦略

 次にセクター戦略なのですが、経験則的に中間選挙の後はIT、消費循環などのセクターを買うとパフォーマンスが良いことが知られています。

 

まとめ

 今回の中間選挙はトランプ政権の過去2年間の働きぶりに関し有権者がどう考えているか? をあらわす選挙だと言われてきました。その結果を見る限り「ダメ出し」されたような印象は受けません。

 今回の中間選挙の個々の激戦地での共和党の戦績を見ても有権者の気持ちが地滑り的に民主党へと傾いている印象はありません。つまり2年後の大統領選挙に向けてトランプ大統領は自信を深めたと思います。

 株式市場としてはアノマリー的にこれから有利に投資を進めることが出来るタイミングとなっています。そのチャンスを生かしたいと思います。

 

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