前日(8月4日)の市況
ドル/円:111円台まで急上昇したが…
7月雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を上回り、ドルが急上昇しました。しかし、平均労働賃金の伸びはわずかにとどまるなど、FRB(連邦準備制度理事会)を強気にさせるには力不足の部分もあり、ドルを買い進めることには慎重さも見えました。
8月4日に発表された7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が+20.9万人と、予想の+18.0万人を上回る強い結果になりました。ただし、前月の23.1万人に比べると伸びはやや鈍化。失業率は4.3%に低下(前月4.4%)。また、平均労働賃金は前月比+0.3%と、市場予想通りながら前月の+0.2%からは改善しました。
雇用統計発表後のマーケットは、ドル全面高の展開となりました。ドル/円は東京時間に109.84円まで下げたあと、110円台前半の取引が続いていましたが、発表後は111.04円まで急上昇。先月28日以来の高値をつけました。しかし111円の滞空時間は短く、買い一巡後は再び110円台半ばへ下落。終値は110.668円(前日比+0.652円)でした。
ドル/円15分足チャート[8月4日]
ユーロ/ドル:ドル全面高で、ユーロ急落
ドル全面高の流れで、ユーロドルは、1.18ドル後半から1.1728ドルまで急落。しかし、NY市場の引けにかけて1.17ドル後半まで回復しました。
ユーロ/ドル15分足チャート[8月4日]
ユーロ/円:急上昇後、大きく反落
ユーロ/円は、雇用統計直後に130円半ばから131.10円まで跳ね上がったものの、その後はユーロドルの下げに連れて130.09円まで大きく売られました。
ユーロ/円15分足チャート[8月4日]
今日のサポートとレジスタンス
サポート、レジスタンスとは、テクニカル分析で用いられる用語です。サポートラインは、前回下げたときの安値で、そのレベルで反発したことから「下値支持線」、レジスタンスラインは、前回上昇したときの高値で、そのレベルで反転したので「上値抵抗線」とも呼ばれます。
必ずしもこの水準で反発、反転するわけではありません。これらの水準でレートが押し戻されるのか、それとも超えていくのかを見極めることがポイントになります。
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