1957(昭和32)年10月4日

ソ連が世界初の人工衛星「スプートニク」打ち上げ成功

 1957(昭和32)年10月4日、ソ連(現ロシア)が、世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功しました。米国など西側諸国は、宇宙進出でソ連に先を越されたことに衝撃を受け、「スプートニクショック」と呼ばれました。

 スプートニクは「衛星」を意味するロシア語です。衛星の重量は約83キロと小型でした。打ち上げから92日後に大気圏に再突入し、燃え尽きました。

 ただ、スプートニクの打ち上げ成功で、西側諸国はソ連の科学技術力に大きな脅威を感じました。当時は東西冷戦の渦中。米国は即座に軍備拡張を加速するとともに、翌1958年にはNASA(連邦航空宇宙局)を設立して宇宙開発に力を入れます。

 日本でも、科学力を高めるため、学習指導要領が改定されました。小中高校の教育内容が大幅に見直され、理数系科目の難易度を急激に引き上げた「現代化カリキュラム」が組まれました。結果的に日本製造業への人材供給にも貢献し、経済発展の土台になりました。

 

1957年10月4日の日経平均株価終値は

537円98銭