1959(昭和34)年9月26日

伊勢湾台風が紀伊半島上陸、未曾有の被害に

  1959(昭和34)年9月26日、伊勢湾台風(台風15号)が紀伊半島に上陸しました。台風は10月2日に消滅するまで猛威をふるいました。

 台風は紀伊半島を北上し、いったん日本海に出た後、青森県から再び太平洋側に抜けました。死者・行方不明者は合わせて5,098人に達し、このうち愛知県と三重県が各3,351人、1,211人と被害が集中しました。被災者は全国で153万人に膨れ上がりました。

 当日は強風で吹き寄せられて海の水位が上昇する高潮が発生し、逆流した河川では堤防が決壊。港から流出した巨大な輸入材木も被害を拡大させました。避難指示や誘導体制も不十分でした。停電でラジオが使えず情報が伝わらなかったのも原因の一つ。これ以降、乾電池を電源とするトランジスタラジオの普及が進んだといわれます。

 伊勢湾台風は1934(昭和9)年の室戸台風、1945(昭和20)年の枕崎台風と並んで「昭和の三大台風」と呼ばれました。伊勢湾台風を教訓に1961年には災害対策基本法が制定され、防災計画の策定や復旧などでの国や地方公共団体の役割を明確化しました。

 

1959年9月26日の日経平均株価終値は

890円13銭