本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(8月31日)
31日のドル/円の終値は111.11円
前営業日に比べ0.08円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- USD: トランプ大統領がWTO(世界貿易機関)脱退を警告。「EU(欧州連合)は中国と同じくらい悪い」「中国を為替操作国に認定するか検討中」。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長「ほとんど何もしない方が、やり過ぎるより大きなコストを払うことになる」
- TRY:トルコ政府、外貨建て預金に増税、リラ建て預金は減税。トルコリラ上昇。
- EUR:EU、夏時間を廃止。格付け会社フィッチがイタリアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に。ノボトニーECB(欧州中央銀行)理事「イタリアを理由にECBの利上げを遅らせてはいけない」。イタリア財務相「財政赤字はGDP(国内総生産)比1.5%内を目指す」
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:111円台前半で8月を終了
金曜日のドル/円は1ドル=111円を中心に上下。上値の重さに耐えられず欧州時間に110.69円まで下落も、その後111.13円まで反発。111.11円で8月の取引を終了しました。(チャート1)。
ユーロ/ドル:1.15ドル台まで下落
ユーロ/ドルは、先週火曜日(8月28日)に8月の高値となる1ユーロ=1.1733ドルをつけるなど買いが強まりましたが、長くは続かず金曜日には1.1585ドルまで大きく反落(チャート2)。
ユーロは、内にイタリア財政問題、外にトルコリスクやブレグジット(イギリスのEU離脱問題)、さらに米国との貿易問題という多くの難題を抱え、素直に上値を追えない状況。ユーロ/ドルの高値は6月からずっと1.17ドル台で止められています。
トランプ米大統領は、「EUは中国と同じくらい悪い」と、いじめる相手を中国とEUに絞って攻撃を仕掛けています。ECB(欧州中央銀行)は欧州経済に対する影響をかなり警戒していているようで、インフレ率が多少上がっても利上げを遅らせるのではないかとの見方も出ています。その欧州のインフレ率が、8月は前年比2.0%と予想を下回り、マーケットを失望させています。
9月はリスクオフがさらに強まることが警戒されています。「ドル以外の通貨を持つことがリスク」というのが今のマーケットの考えです。
豪ドル/ドル:年初来安値つける
リスクオフはユーロだけではなく、オセアニアにも拡散。金曜日の豪ドル/ドルは1豪ドル=0.7175ドルまで急落し、年初来安値を更新しました(チャート3)。
オーストラリアでは、大手銀行が住宅ローン金利を引き上げ、すでにかげりが見えていた住宅市場がさらに落ち込む見通し。経済指標も冴えず、政治の不透明感は依然残っています。米中貿易戦争も対岸の火事ではなく、重要な輸出相手国である中国の経済の失速は豪経済にとって大打撃となります。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
3~7日:トルコCPI、RBA、BoC政策金利、米失業率、カナダ失業率
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
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