1971(昭和46)年8月15日

ニクソン・ショック、ドルと金の交換停止

 1971(昭和46)年8月15日、ニクソン米大統領が「米ドルと金の地金(じがね)との交換を停止する」と突然発表しました。ドルの価値は揺らぎ、13日後の8月28日に、日本は1ドル=360円の固定相場制を廃止します。

 第二次世界大戦の終了間際に定めた「ブレトン・ウッズ体制」と呼ばれる通貨制度下で、米国のドルは1オンス(約31グラム)=35ドルの固定比率で金との交換が約束され、最高の信用度を誇っていました。他国の通貨は、米ドルとの交換比率を固定して価値を保っていました。

 これは、米国が世界に商品を輸出して、大量の貿易黒字を貯め込むことで成り立つ制度でした。しかし、欧州や日本の戦後復興、米国の財政赤字などでドルの増発が続き、ドルの流通量に対して金の準備額が不足。ドルの価値が揺らいでいたのです。

 そこで米国はドルと金の交換停止を決断しました。欧州では23日まで外国為替市場が閉鎖されました。

 

1971年8月15日の日経平均株価終値は

2,740円98銭

※1971年8月15日は日曜日のため、前営業日の終値。