前日(8月1日)の市況
ドル/円:6月22日以来となる109.91円まで下落
この日もマーケットは、これといったドル買い材料が見つからず、ドル/円の高値は、欧州時間につけた110.58円まで。ニューヨーク時間には、米国の経済指標の結果を受けて6月22日以来の109.91円まで下落しました。ただ後続の売りも出ず、再び110円台に戻し、終値は110.369円(前日比+0.115円)。
7月の米ISM製造業景況指数が市場予想を下回るなど米経済指標は冴えず、さらにトランプ大統領の政権運営の懸念が強まるなかで、FRB(連邦準備制度理事会)の利上げ見通しが修正を迫られるだろうとの見方も増えてきました。
本日の見通し:引き続きドルの上値重い
今日も引き続きドルの上値が重い状況が続きそうです。ドル/円は109円台の買いに支えられて、110円台前半にとどまっていますが、この水準を維持できなければ、年初来のドル/円安値となる108.77円が次のターゲットになります。上サイドは、前日の高値を超えて上昇できるかどうかがポイントになります。
ニューヨーク時間には、雇用統計の先行指標として重要なADP雇用統計が発表されます。
ユーロ:米国指標発表後に1.178ドルまで下落
ユーロ/ドルは、東京市場オープン直後に1.1844ドルまで高値を更新。ニューヨーク時間になって、高値警戒感があったところに、米国の指標発表後にユーロ/円が下げたことにつれて1.18ドルを割ると、1.1784ドルまで下落しました。
ユーロ/円は、ユーロ高と円高という、相反する流れに挟まれて強い方向感が出ず、129.50円から130.60円のレンジ内で推移が続いています。この日はドル/円の下落に伴いユーロ/円も130円を割り、ユーロ/ドルも巻き込んで一時129.84円まで下落。しかし129円台半ばから下はサポートゾーンで 買いは強く、再び130円に戻して引けました。
ドル/円15分足チャート[8月1日]:ドル/円は109円台に下げた後、やや戻す
ユーロ/ドル15分足チャート[8月1日]:ユーロ/円主導で下落
ユーロ/円2時間足チャート[07.18-08.02]:129.50円~130.60円のレンジ続く
今日のサポートとレジスタンス
サポート、レジスタンスとは、テクニカル分析で用いられる用語です。
サポートラインは、前回下げたときの安値で、そのレベルで反発したことから「下値支持線」、またレジスタンスラインは、前回上昇したときの高値で、そのレベルで反転したので「上値抵抗線」とも呼ばれます。
必ずしもこの水準で反発、反転するわけではありません。これらの水準でレートが押し戻されるのか、それとも超えていくのかを見極めることがポイントになります。
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