本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(8月1日)
1日のドル/円の終値は111.72円
前営業日に比べ0.11円のドル安円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- USD:FOMC、政策金利を1.75~2.00%に据え置き
- USD:米国が中国からの輸入品2,000億ドル相当に関税を検討との報道
- TRL:トランプ制裁発言で急落。対ドル、対円で史上最安値を更新
- OIL:EIA石油在庫統計、原油は380.3万バレルの積み増し
主要指標終値
本日の注目通貨
トルコリラ/円:米国とトルコが深刻な関係に
トルコリラが過去最安値を更新。トルコリラ/円は、水曜日のNY市場で22.18円まで下落しました(チャート1)。
背景には米国とトルコの関係悪化がエスカレートしていること。トルコが拘束している米国人牧師の解放を米国が要求しているのですが、エルドアン大統領がこれを拒否。怒ったトランプ米大統領が、トルコの閣僚の米国内資産を凍結するなどの経済制裁を発表するなど、軍事同盟国に対して異例の措置をとりました。
トルコリラは7月24日、マーケットの期待に反して政策金利が据え置かれたことで、対ドルで4%近く急落。今回、さらに政治問題も加わったことで、問題解決の糸口が見えるまでトルコリラはさらに先安観を強めることになるでしょう。
・上値レベル:22.75円、23.50円
・下値レベル:21.85円、21.55円
ポンド:英国、利上げ。でもポンドは売られる?
BOE(英国中央銀行)は、本日の会合で政策金利を0.5%から0.75%に利上げするとみられています。マーケット参加者の9割以上が利上げを織り込んでいるのでサプライズにはなりません。ポンドの上昇余地も限られるとの見方もあります。
利上げの織り込みというのは、FRB(米連邦準備制度理事会)でもよくあることですが、英国と米国では大きな違いがあります。まず、BOEの利上げは単発だということです。少なくともFRBのような利上げサイクルに入っているわけではありません。ドル高を支援しているのは、利上げという事実より利上げが継続するだろう、という期待感です。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は1日の会合で政策金利を据え置きましたが、ドルの急落はありませんでした。これは9月利上げという期待が支えているからです。そのため一、発利上げのポンドの場合は効果がすぐ消える可能性があります。
そして、英国はブレグジットに加え、貿易戦争という問題も抱えています。NIESR(英国立経済研究所)は、今回は利上げしても、情勢の悪化によってはすぐに利下げする可能性もあるとの見解を示しています。
そのように考えると、今回は「セル・ザ・ファクト」のリスクもあります。最大のサプライズはBOEの利上げ見送りでしょう。
チャートで昨日までポンド/円のレベルを確認しておきます(チャート2)。
・上値レベル:148.90円、149.30円
・下値レベル:146.95円、145.25円
ドル/円:円安早くも息切れ
日銀が発表した金融政策の変更は金融引き締めではないことを確認したマーケットは、円高リスクがひとつ減ったとして円売りに動き、ドル/円は欧州時間序盤に7月20日以来の112円台に乗せました(チャート3)。
ところが、円安の勢いは続かず。112.15円を高値に反転するとNY時間には111.39円まで下落。日本の長期金利も、日銀の許容範囲の上限を試すように一時0.105%まで上昇しました。
FOMCは、予想通り政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を1.75%から2.00%の範囲に据え置くことを決定。「米国の経済成長はかなり強い」という見通しにも変更はなく、FRBの9月利上げはほぼ確実との見方が強まっています。決定は想定内だったため、マーケットの反応は限定的でした。
・上値レベル:112.15円、112.51円
・下値レベル:110.99円、110.60円
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
2日:豪貿易収支、BOE会合 など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
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