昨日(2017年07月27日)の動向

前日のドル売りの流れを引き継いで始まったこの日の米ドル/円は、東京市場で111円を再び割ると110.78円まで下落。7月FOMC声明で、インフレ見通しに関する文言が前回よりもやや慎重になっていたことを理由に、マーケットが予想する年内のFRB利上げ確率は50%以下にまで低下、米経済がピークアウトしたとの懸念がドル売りを誘発しました。しかし、さすがに悲観的すぎるとの見方も多く、むしろ押し目買いのチャンスだとして、米ドル/円も売り一巡後は買戻しが強まり、NY時間に111.70円まで大きく反発。

ところが、ムニューシン米財務長官が下院委員会の証言で為替操作国に厳しい措置を取ると発言したことでドル売りが再開。史上最高値を更新中だったナスダック総合指数が急落したことも懸念材料で、米ドル/円は一時111円を割りました。引けにかけてはやや戻し、終値は111.287円(前日比+0.153円)。

ドルは、欧州通貨に対しても買い戻しが入り、ユーロ/ドルは1.1775ドルまで高値更新後、NY時間に1.1649ドルまで反落。またユーロ/円は、130円台前半から半ばの高値圏での取引を続けていましたが、ユーロ/ドルと米ドル/円が同時に下げたことで、129.54円まで下落しました。昨年9月以来の高値圏である1.31ドル台まで回復したポンド/ドルも、この日は1.3052まで下落。ポンド/円も、146.55円から145.12円まで下げました。

2015年5月以来となる0.80ドル台に乗せた豪ドル/ドルにも調整が入り、NY時間に0.7956ドルまで下押し。豪ドル/円も89.42円を高値に88.33円まで下落しました。

2017年07月27日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 111.165 111.709 110.781 111.287
ユーロ/円 130.434 130.583 129.548 129.930
豪ドル/円 88.988 89.424 88.337 88.657

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年07月28日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは112.20円(2017年07月26日高値圏)、サポートは 110.60円(2017年06月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 112.20 112.90 110.60 109.25

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは130.90円(2016年02月08日高値圏)、サポートは 129.25円(2017年07月25日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1775ドル(2017年07月27日高値圏)、サポートは 1.1610ドル(2017年07月26日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.90 132.25 129.25 128.55

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは90.75円(2015年12月04日高値圏)、サポートは 88.15円(2017年07月26日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 90.75 91.95 88.15 87.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • ※上記各5分足チャートは、当日 2017年07月28日 現在のものです。
  • ※コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年07月28日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 21:00 (独) 7月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比) 0.2% 0.2%
★★★ 21:30 (米) 4-6月期四半期GDP(速報値)(前期比年率) 2.6% 1.4%
★★★ 21:30 (加) 5月月次国内総生産(GDP)(前月比) 0.2% 0.2%
★★ 23:00 (米) 7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 93.1 93.1
  • ※発表時間はいずれも東京時間
  • ※注目度は★低~★★★高で示します