前日に続き再び111円を割った米ドル/円ですが、110.82円で下げ止まると、その後は買い戻しが優勢に。欧州時間には111円台半ばを回復すると、NY時間夕方までに111.95円まで上値を拡大しました。そのまま強さを保ち、終値は111.901円(前日比+0.792円)。

米長期金利が上昇していることにくわえて、米7月消費者信頼感指数が予想を上回ったことや、米議会上院がオバマケア改廃法案の審議開始を僅差ながら可決したこともドル買いの理由になりました。

とはいえ、米金利の上昇の理由はFRBの利上げ期待ではなく、米債務上限問題に対する懸念によるものとの見方があります。実際、2011年と2013年にも同じ理由で米金利が急騰したことがあります。今回、もし米国のデフォルトリスクが高まることになれば、ドル売りが強まる可能性があります。

ユーロ/ドルは欧州債利回りの強含みを背景とした買いが強まり、一時1.1712ドルまで上昇。約1年11ヵ月ぶりのユーロ高・ドル安水準をつけました。ユーロ/円も130.58円まで高値を更新して、7月11日につけた年初来高値に接近中。

豪ドル/ドルも順調に上値を拡大。2015年5月以来の0.8000台に迫っています。豪ドル/円も2015年12月以来となる89.30円まで上昇しています。

2017年07月25日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 111.095 111.955 110.824 111.901
ユーロ/円 129.342 130.581 129.254 130.325
豪ドル/円 88.043 88.857 87.921 88.820

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年07月26日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは112.10円(2017年07月21日高値圏)、サポートは 110.60円(2017年06月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 112.10 112.90 110.60 109.25

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは130.90円(2016年02月08日高値圏)、サポートは 129.25円(2017年07月25日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1720ドル(2015年08月24日高値圏)、サポートは 1.1475ドル(2017年07月20日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.90 132.25 129.25 128.55

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは89.05円(2017年07月21日高値圏)、サポートは 87.50円(2017年07月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 89.05 90.75 87.50 86.55

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • ※上記各5分足チャートは、当日 2017年07月26日 現在のものです。
  • ※コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年07月26日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:30 (英) 4-6月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比) 0.3% 0.2%
★★★ 17:30 (英) 4-6月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比) 1.7% 2.0%
★★★ 23:00 (米) 6月新築住宅販売件数(前月比) 0.8% 2.9%
★★★ 27:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 1.00-1.25% 1.00-1.25%
  • ※発表時間はいずれも東京時間
  • ※注目度は★低~★★★高で示します