本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(6月28日)
28日のドル/円の終値は110.48円
前営業日に比べ0.22円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- NZD:RBNZ(NZ準備銀行)、政策金利を1.75%に据え置き
- JPY:若田部日銀副総裁「金融政策に限界はない」
- EUR:マルムストローム欧州委員「米と欧州は貿易戦争の方向に進んでいる」
- EUR:ドイツ6月CPI(消費者物価指数) 前年比+2.1%、予想と変わらず
- GBP:アイルランド首相「アイルランド国境問題について何ら進展はない」
- USD:米1~3月期GDP(国内総生産、確報値)前期比年率+2.0%、予想下回る
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:110円後半まで戻す
「貿易戦争」というマーケットのテーマは変わっていません。ただ、この日は新しいニュースがなかったため、ドル/円は110円台後半まで値を戻しました。
ドル/円は、東京時間の109.97円が安値で110円台前半の取引をしばらく続けた後NY時間に110.65円まで値を伸ばし、1週間ぶりの高値をつけています(チャート1)。
豪ドル、NZドル、カナダドル:軒並み年初来安値を更新
資源国通貨が下落しています。
カナダドルは石油輸出国の通貨でありながら、原油価格が73ドル台まで急上昇しているというのに対ドルでは1年ぶりの安値をつけています。
ポロズ・カナダ銀行総裁は、「7月利上げするかどうかは米国との通商交渉次第だ」と慎重な見通しを述べています。米国とのNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉が難航していることがカナダ経済の見通しを暗くしています。
豪ドルも27日に0.7322ドルまで下落して、1年半ぶりの安値をつけました。この日は0.7357ドルまで反発しましたが、依然として上値は重い状況(チャート2)。
NZドルに至っては、対ドルでは2年ぶりとなる0.6744ドル、対円でも2016年11月以来の安値水準である74.39円まで下がっています(チャート3)。
トランプ政権の関税「集中攻撃」による中国経済の減速を予期して、中国と通商関係の深い豪ドルやNZドルが売られているようです。
金融政策の面では、RBA(豪州準備銀行)やRBNZ(NZ準備銀行)は、今後しばらく金利を据え置く方針を明示しています。
FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを進めるなか、オセアニア通貨の魅力が相対的に薄れていることも下落要因になっています。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
29日:欧州HICP、英GDP、カナダGDP
英国1~3月GDP
英国の1~3月GDP(確報値)は、前年比1.2%、前期比0.1%の予想。BOE(英国中央銀行)の強気予想にもかかわらず、マーケットでは英経済は第2四半期になっても改善しないだろうと悲観的な見方が多くなっています。8月にBOE(英中央銀行)利上げの予想も根強く残っていますが、ブレグジットの問題もあって実施のハードルはかなり高いと思われます。
欧州6月HICP(消費者物価指数)
欧州のHICPは前年比2.0%に上昇の予想。「利上げは2019年夏以降」としたECB(欧州中央銀行)の慎重姿勢失望したマーケットはユーロ売りで反応しました。ただ反応が過剰気味だったところもあり欧州景気の回復を示すデータをきっかけに、ユーロが反発する余地が十分残されています。
とはいえ、今はEU(欧州連合)サミットの結果待ち。特に今回は、欧州が団結を確認できるのか、あるいは分裂危機を露呈するのかを示す重要な会合です。
カナダ4月GDP
カナダの4月は前月比0.1%にスローダウン。先週発表された小売売上高が弱く、GDPは下向きリスクが強まっています。カナダドルは対ドルで2017年6月以来の安値をつけています。難航する米国とのNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉や精彩を欠く経済指標を考えると、カナダ銀行の利上げペースは、マーケットが期待していたよりもより緩やかになると考えられ、調整の入る余地が大きくなりそうです。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
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