本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(5月31日)
31日のドル/円の終値は108.85円
前営業日に比べ0.04円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- EUR:イタリアで内閣成立。首相はコンテ氏。再選挙は回避。
- USD:トランプ政権が、EU、カナダ、メキシコに対する輸入関税の適用を発表
- USD:格付け会社ムーディーズ「輸入関税は、米国経済にとって痛みとなる」
- EUR:欧州5月消費者物価指数 前年比1.9%、予想より強い
- CAD:1-3月期GDP、前期比年率1.3%、予想下回る
主要指標 終値
本日の注目通貨
ドル/円:今夜の雇用統計控え、様子見
108円後半からスタートした月末のドル/円は、欧州時間に109.00円まで上げたあとNY時間になって108.39円まで押し戻される動き。イタリアの新内閣成立によるリスクオンと米国の追加関税発動によるリスクオフ、そして今夜の雇用統計を控えて強い方向感がでませんでした。
今夜発表される米5月雇用統計は、6月13日に利上げ決定が予想されるFOMC(連邦公開市場委員会)を前にしたレポートということで注目が集まっています。市場予想によると、NFP(非農業部門雇用者数)が+19.0万人(前回+16.4万人)、平均労働賃金は前月比+0.2%(前回+0.3%)、そして失業率は3.9%(前回4.1%)。雇用者数に関しては、先行指標といわれるADP雇用データが予想を下回っています。
FOMCが1回の結果で政策を変更することはありませんが、結果が良くなければドル売りが優勢になることも考えられます。
ユーロ/円:買戻し続く
イタリアでは、コンテ首相の新内閣が発足。再選挙が回避され、少なくとも「政治空白」リスクはなくなったことがユーロの買い戻し理由になりました。ユーロ/円は127.72円まで上昇、一時126.33円まで下げる場面があったものの、127円台に戻して月末の取引を終了。(チャート2)
マーケットの関心はイタリアから再び通商問題に戻ってきました。トランプ政権は、EU(欧州連合)、カナダ、メキシコに対し鉄鋼・アルミニウムの輸入関税を適用すると発表しました。おりしも、カナダでG7サミット(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)が開かれている最中の発表であり、米国対G6の対立が予想されます。月曜朝の東京マーケットは注意する必要があるでしょう。
米国は25%の乗用車関税も検討中で、自動車産業がGDP(国内総生産)の約1/4を占めるドイツにとっては大打撃となります。またトランプ大統領は、NATO(北大西洋条約機構)の費用負担に関してドイツに強い不満を表明しています。イタリアの次は、通商問題を巡り、米国対ドイツの対立が激しくなる可能性があります。
本日の注目イベント
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
6月1日:米雇用統計、欧州PMI、英国PMI
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
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