日本株は配当利回りから見て割安と判断

 日本株は、配当利回りやPER(株価収益率)などの株価指標で見て割安で、長期投資で資産形成に寄与する投資対象と判断しています。

日本の長期金利(10年もの新発国債利回り)と東証1部予想配当利回りの推移:1993年5月~2018年4月(18日まで)

注:楽天証券経済研究所が作成

 

10万円から始める好利回り株投資

 これから資産形成のために日本株への投資を始める方は、日経平均株価に連動するインデックスファンドや、10万円以下で買える銘柄への小口投資から始めたらいいと思います。一度に大きな金額を買うのではなく、毎月一定額を買い付けるなど、堅実に投資を増やしていく買いほうが良いと思います。

 そこで本日は、10万円以下で買える株の選び方をご紹介します。

スーパースクリーナーを使って銘柄選択

 楽天証券ウェブサイトでは、さまざまな条件を指定して、その条件に合った銘柄をスクリーニング(抽出)する「スーパースクリーナー」というツールを提供しています。スーパースクリーナーの使い方は、次のリンクをご参照ください。

スーパースクリーナーを使った銘柄分析方法を動画で解説

 なおスマホ上でiSPEEDの「スーパースクリーナー」を使う方は次のリンクから使い方をご参照ください。

iSPEEDで「スーパースクリーナー」を使う方法

 このレポートではパソコンでスーパースクリーナーを使う方法を中心に解説します。

 スーパースクリーナーを使って選ぶ、10万円以下で投資できる、アナリストが強気またはやや強気の好配当利回り株の選び方をご紹介します。次の手順で絞り込みます。

(1)10万円以下で買える1,035銘柄を抽出

 画面の左側にある「条件指定」欄で、以下の通り、投資対象とする市場を選び、次に、投資金額で「10万円以内」と指定してください。

 すると画面の右側に、条件に合う1,035銘柄が出てきます。この1,035銘柄が、2018年4月18日時点で、最少投資単位が10万円以下の銘柄です。

(2)次に、アナリストのコンセンサス・レーティングが4以上の72銘柄に絞り込む

 コンセンサス・レーティングとは、さまざまな証券会社アナリストの投資判断の平均値です。1から5までの数字で表します。個々のアナリストの投資判断を数値化して、その平均を出します。強気は5、やや強気は4、中立は3、やや弱気は2、弱気は1として、その平均値を計算します。

 コンセンサス・レーティング4は、アナリストの投資判断の平均が「やや強気」ということです。コンセンサス・レーティング5は、投資判断の平均が「強気」ということです。
ただしここで注意すべきは、銘柄ごとに、何人のアナリストが投資判断を出しているか異なることです。

 大型株では、10人以上のアナリストが投資判断を出していることもありますが、小型株では、1人のアナリストしか投資判断を出していないこともあります。アナリストが1人しかいない場合は、その1人の判断がそのままコンセンサス・レーティングになります。

 スーパースクリーナーの「条件指定」欄に、以下の画面があります。

  最初は、弱気(コンセンサス・レーティング1)から、強気(レーティング5)まで、すべての銘柄が選択されています。この範囲を狭めるには、左にある赤で囲んだマークをつかんで右側に動かしてください。中立と強気の間くらいまで動かすと次の通りとなります。

 これで、コンセンサス・レーティングやや強気4から強気5の銘柄を選んだことになります。画面の右側に抽出された72銘柄が表示されます。ご参考までに4月18日時点でレーティング5の18銘柄は、次の通りです。

出所:楽天証券スーパースクリーナー

(3)さらに、予想配当利回りが2.5%以上の10銘柄に絞り込む

 ここからさらに配当利回りが高めの銘柄に絞り込みます。「条件指定」欄のさらに下にある「詳細検索項目」から、「配当利回り(予)(%)」を選び、配当利回りの下限に、「2.5」と打ち込むと、予想配当利回り2.5%以上の銘柄への絞り込みができます。

出所:楽天証券スーパースクリーナー

 これで、結果が右側に表示されます。スクリーニング結果は、次の通りです。

最少投資金額10万円以下、コンセンサス・レーティング4以上、予想配当利回り2.5%以上の10銘柄

出所:楽天証券スーパースクリーナー

 上記の方法を参考に、いろいろな銘柄をスクリーニングしてみてください。
なお、筆者が買ってみたいと考える「10万円以下」の好配当利回り株は、以下の「もっと読む!」レポートをご参照ください。

 

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2018年3月29日:「10万円以下で買える」、好配当利回り株のえらび方

 

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