17年6月中間期に好決算見通し、新規プロジェクトの大幅増が寄与

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00257 中国光大国際(チャイナ・エバーブライト・インターナショナル)  9.28 HKD
(07/13現在)
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中国光大国際は2017年6月中間決算が前年比60%増収、40%増益となる見通しを発表した。新規プロジェクトの急増に伴う建設業務の収入増が背景。経営陣が示した上期純利益は約17億HKドルと、市場コンセンサス予想を上回り、通期予想の50%に当たる数字となった(BOCIの通期予想の49%)。BOCIはこれが短期的に同社株価の支援材料になるとみて、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

同社は建設業務の好調を理由に、17年6月中間決算について前年同期比40%の増益見通しを示した。同社が70%を保有する子会社・中国光大緑色環保(01257)も同50%の増益見通しを発表済み。新規プロジェクトに絡む建設業務の好調によるもので、子会社の増益見通しはほぼ市場の予想通りとなった。

中国光大国際が17年上期に稼働を開始した廃棄物発電(WTE)プラントは4カ所。これにより、廃棄物処理能力は1日当たり26トンに増えた(16年末比で17%増)。また、プロジェクト2件をすでに着工しており、17年半ば時点で建設中の処理能力は1日当たり14.3トン(前年同期比19%増)。さらに、新規プロジェクト6件を取得済みであり、この分を含めたWTE処理能力は同53.25トン(16年末比で8%増)に上る。BOCIは17年上期について、新規プロジェクトの建設事業が最大の利益成長エンジンになるとの見方。このほか、バイオマス発電プロジェクトも好決算に寄与するとみている。

一方、BOCIはレーティング見直しにつながる可能性のある同社の潜在リスク要因として、プロジェクト進捗状況の遅れ、新規プロジェクトの採算性――を挙げた。

17年下期の業績見通しや設備投資計画は、6月中間決算の発表後に明らかになる見込み。BOCIは詳細情報を見極めたいとの理由から、現時点では利益見通しを据え置いている。ただ、市場では今後、17年通期決算に対する収益見通しの上方修正が相次ぐとの見方。プロジェクトの履行状況や上期の増益見通しを理由に、同社の目標株価を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。目標株価は17年予想PERで15倍の水準。純利益伸び率が16-18年に年平均20%に達する見通しや、17年の予想ROE(株価純資産倍率)が16%に上る見通しなどから、同15倍の目標水準は適正としている。

作成日: 2017年07月13日

 

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