「新社会人のマネー講座」に潜入決行!

(オフィスにて)

キカ:ぽかぽか。もう春ですね~

編集長:4月から新入社員がくるね。フレッシュマン、若いってまぶしい…そういえば、楽天主催で「新社会人むけマネー講座」をするようだよ。

キカ:自分がはじめて給料明細をみたとき、住民税、所得税?なんでこんなに天引きされているの!?と衝撃を受けた記憶が…。初任給をきっかけに自分に適したマネールールをつくるといいですね、取材行ってきます!
 

自己体験をもとに、人気FPがマネーのいろはを伝授

ピンクのスーツが愛らしいFP風呂内さん(写真=楽天)

 2018年3月20日渋谷のカフェにて、楽天株式会社が新社会人むけのマネー講座を開催。「お金の賢人」として、1級ファイナンシャルプランナーの資格をもつ風呂内(ふろうち)亜矢さん(39歳)が、新社会人から準備すると大きく差がつくお金のやりくりについて、教えてくれました。当日は取材撮影も入り、多くのメディア関係者が来場していました。
 

「使う」「守る」「増やす」で色分けしよう

 社会人になると給与を得る立場になります。きちんと家計簿をつけて自分の資産を把握し、お金の管理がきちんとできるようになりたいもの。風呂内さんからは「使う、守る、増やす」の3つに分けて考える方法について教えてもらいました。

1.使うお金とは
毎日の支払い、いざというときに必要なお金のこと。

たとえば、生活費、遊び代、入院費など
(目標金額100万円くらいをめやすに)

2.守るお金とは
すぐにつかう予定はないが、5~10年の間に使うことが決まっているお金のこと。

たとえば、結婚資金、住宅ローン頭金など
(目標金額500万円くらいをめやすに)

3.増やすお金とは

10年以上使う予定のないお金のこと。 

たとえば、老後資金や、夢への投資資金など
(目標金額1,000万円以上をめやすに)

熱心にメモを取る姿が。4月から社会人になる大学生などが受講(写真=楽天)

――「守るのが得意」なのは預貯金や定期預金、債券などがあり、「増やすのが得意」なのは株や投資信託など。金融商品には得意不得意があり「守る」と「増やす」をバランスよくマッチングさせて運用するとよいようです(キカ)
 

新生活でマネールールの見直しを

 生活環境が大きく変わる新生活では、無理な節約はせずストレスなく有効な貯金をしたい。風呂内さんのおすすめは、給与が出たら先に一定額を貯蓄に回す「先取り貯蓄」。「たとえば手取り20万円なら4万~6万円が理想ですが、新生活は無理に節約せず楽しんでほしいので、はじめは5,000円からでも無理のない範囲でルーティン化してほしい」と話していました。

―― ふむふむ。あらかじめ貯蓄額を設定し、その範囲内で身の丈に合う新生活をおくるのがよいみたい。私の新卒時代は使いたい放題でしたが、4万~6万円毎月「先取り貯蓄」できていれば今頃は…!(キカ)
 

稼げる期間は約30年、残り30年は使い続ける場合も

社会人になると、今まで両親に「扶養」されてきた立場から、自分の稼ぎの中から税金を負担する義務がでてきます。現代日本において、25~60歳までを「働く期間」とするならば、稼ぐ期間が30年間、「使う期間」が30年間となり、「稼ぐ期間」にすべてお金を使ってしまうとマズイことになりますね、なので、遠い未来といわず、新社会人のうちから年金について考えることのが大切です。と解説し、大きくうなずく受講者たち。

ほかにも、風呂内さんからは、税制優遇口座の比較としてiDeCo(イデコ)、NISA、つみたてNISAの紹介があり、新社会人はどの口座で何を運用するとよいのか、また、住民税の対策として、社会人2年目から課税される「ふるさと納税」を活用する豆知識も教えてくれました。
 

―― 今では「お金の賢者」の風呂内さんですが、入社5年目までお金にはまったく無頓着だったのだそう。「自分でマンション購入をきっかけにお金の管理について考え始めました。当時の私は実家暮らしで貯金が80万円。まわりの人に貯蓄状況をきいてみると貯金400万円の同期もいて、スタートが同じでも何も考えていなかった自分に焦りを覚えました」と語っていました。早いうちからお金についてきちんと準備することが大切なのですね。(キカ)
 

MYマネールールをつくる。
賢い家計管理に「楽天ポイント活用術」を紹介

楽天株式会社 ECカンパニー広報課担当よりスピーチ(写真=楽天)  

たくさんあるポイントサービスは、ある程度しぼって貯めると効率がいい。
楽天ポイントでのフル活用術の紹介がありました。

・使う

楽天市場のお買い物の場合、楽天グループのサービスを複数利用するとお得な「スーパーポイントアッププログラム」を活用したり、楽天イーグルスが勝利した日にポイントが付与される「ポイントお得日」、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどがある。
日用品の消耗品などこの日にあわせて買う、活用術が上級のユーザーも多いのだとか。

・守る

「楽天銀行」で先取り貯蓄として活用。給料日に「定期預金の積立購入」を設定できる。

・増やす
貯まったポイントは「楽天証券」の運用資金として活用できる。


受講してみてどうでしたか? 参加者の声

取材後、受講者にインタビュー

◎来年から新社会人になる大学生(22)は「自分は投資に興味があり、ネットで調べて勉強中です。今日の講座では、金融商品の特性の違いについて理解ができた」と話してくれました。ほかに、文学部に通う女子大学生(19)は「お金の管理は親に任せっぱなしでしたが、親からも貯めなさいといわれているのでバイト代を先取り貯蓄して、就職活動代に役立てたい」。理系工学部に通う大学生(22)は「NISAは聞いたことがあったが、iDeCoははじめて聞いた。4月から大学院に入り時間にゆとりができるのでネットで学習しながら、投資に挑戦してみたい」。などの声がありました。

―― マネーの管理は早いほうがベターみたい。社会人になったのを機に準備して、マネーに強いかっこいい大人になってね。私も勉強がんばります!(キカ)

キカ:トウシル編集女史

好奇心が強く、ミーハーで知りたがり。投資は未経験だが、ニュースには敏感で、投資についてもっと学びたいと勉強中。最近はラムチョップとゴスペルにはまり中。