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『5G』とは次世代の無線通信規格です。『5G』では高速、高容量に加えてデータを送る際の遅延がほぼなくなり、機械の遠隔操作などに活用するとスムーズに使いやすくなるなどの特長があります。最近では当初2020年ごろとみられた商用サービス開始を2019年に前倒しを表明する事業者が相次いでいます。技術開発や設備投資が加速しそうです。
【ポイント1】『5G』の特長は高速大容量、低遅延、多数同時接続
大容量動画、自動運転、遠隔医療、IoTなどで利用拡大
『5G』の特長は高速大容量、低遅延、多数同時接続です。4Gに比べ最大で約100倍の高速・大容量を目指しています。低遅延とは通信の遅れがほとんど発生せず遠隔操作に適した通信のことです。多数同時接続とは多くの機器を基地局に接続できるようになることです。
『5G』の特長を活かしたサ-ビスとしては、高速大容量を活用した高精細な8K映像や警備会社の監視カメラの映像などの大容量配信、低遅延では、自動運転、遠隔医療、ドローン、多数同時接続では、IoT(モノのネット化)などがあげられます。
【ポイント2】『5G』の1年前倒しが相次ぐ
『5G』投資も本格化
2月26日から3月1日にバルセロナで開催された世界最大規模のモバイル見本市「モバイル・ワールド・コングレス」では『5G』が目玉となりました。これまで『5G』の開始時期は2020年とされてきましたが、開催中に米通信大手ベライゾン・ワイヤレスが早ければ2019年の前半開始を語るなど、2019年の商用開始に向けて動きが活発化し始めました。
国内ではNTTドコモの『5G』の商用開始が現状では2020年の予定です。NTTドコモは『5G』の多面的な実証実験を行っており、一部分野にとどまる海外勢に対して、商用サービス全体では一歩リ-ドしているようです。KDDIやソフトバンクも投資を加速する方針です。
【今後の展開】『5G』の経済波及効果に期待
『5G』関連の投資は国内では2020年までに10兆円に及ぶ見込みです。通信インフラ・機器企業への直接的な寄与に加え、『5G』ではより高性能で多くの半導体や電子部品などが必要となり、関連企業の恩恵は大きいとみられます。また『5G』による新たなサービス拡大などの経済への波及効果は非常に大きく、『5G』の早期商用サービス開始が期待されます。
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