今回の格言

「遠くのものは避けよ」

 

どんな格言?

知らないものには手を出すべからず

投資における格言に「遠くのものは避けよ」がある。

自分が興味を持たないような商品やサービス、もしくは自分が(誰かに)説明できないような商品やサービスを提供している企業(銘柄)には出来るだけ投資しない方がいい、という意味だ。いくら株価が上昇している(株価が上昇しそうな)状況でも、商品やビジネスがわかりにくいものには投資しない方が無難。知らないものには手を出すべからず、です。

裏を返せば、投資家である前に「いち消費者」として身近で商品やサービスを使っていて、「良い」とか「悪い」とか判断しやすいような(情報を入手しやすく自分で判断しやすい)企業に投資するほうがいい、ということ。

 

どう投資に生かす?

著名投資家による戒めに耳を傾ける

全米屈指の大富豪で「投資の神様」と呼ばれているウォーレン・バフェット氏も、自分のよく知らないものには極力投資をしない哲学を持っていることで有名だ。

実際、同氏が経営するバークシャー・ハサウェイ社が長年投資している銘柄は、クラフト・ハインツ(加工食品)、コカコーラ(飲料)、アメリカン・エキスプレス(カード会社)、ウォルマート(小売り)など誰もが知る銘柄など。

また、米国で「伝説のファンドマネージャー」として知られたピーター・リンチ氏も、「クレヨンで説明できないアイデアには投資するな」と戒めている。

専門家(例:アナリストや豊富な専門情報に接することができる機関投資家)は別にして、一般の個人投資家がどれだけバイオテクノロジーの有効性や将来性を理解できるのか。

むしろ、身近で消費(利用)している商品を提供する花王のように、長期連続して配当を増やし続けている企業(銘柄)のほうが投資しやすいだろう。

 

今回のお作法

「どんな会社?」と人にきかれて説明できない株に投資するべきではない。