今回の格言

「株価は企業の将来を映す鏡」

 

どんな格言?

株価の中期トレンドを決める要因、それは業績

株価に影響を与える要因には、森羅万象さまざまなものがある。ただ、外部環境を巡る不透明感で株価が一時的に乱高下しても、株価の中期トレンドは結局のところ「企業業績の勢いや将来の成長期待」に左右されることが多いと言える。

「株価は企業の将来を映す鏡」とは、株価がファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の変化(改善や悪化)に影響されやすい、と言うこと。この場合のファンダメンタルズとは、企業や市場全体の売上、利益、配当の伸びを巡る観測や期待を意味する。

その意味で、よくも悪くも株価は中期的には、会社の業績でうごく。実際に稼いでいる、成長できそう、という会社の株価は上がっていく可能性がある。だが、反対に業態的に衰退産業であり、明るい未来を思い描けないような会社の株価は、それなりの評価になる、ということである。

 

どう投資に生かす?

短期的なリスク要因が収まると、業績を見に行く​

2017年3月以降の日本株式市場では、欧米の政治動向や地政学リスク(朝鮮半島情勢)を巡る不安などで不透明感が強まり、株価は4月中旬にかけ下落を余儀なくされた。

ところが、4月中旬より不透明感がいったん後退すると、市場心理はリスクオン(選好)に転換。市場の関心は、内外景気と業績の改善期待に戻り、株価は5月にかけて大きく反発。

業績のトレンド(趨勢)を占うことが株価の先行きを占う上で重要である、ということが示された事例だ。

 

今回のお作法

短期材料に振り回されるべからず。

最終的に、株価は会社の業績を見に行く。