今回は新米パパさんからのご相談にお答えいたします。
相談内容
2017年末に子どもが生まれ、生活がガラリと変わりました。幸せとともに、大きな責任を感じていますが、妻はしばらく育児休業中となるため、児童手当をはじめ、手当てや控除など、使える国の制度をこの際、すべて利用したいと思っています。私たち家族が使える制度や手当てにはどんなものがありますか。(32歳・会社員・0歳児のパパ)
子育て世帯が使える制度はたくさんあります!
お子さまのお誕生、おめでとうございます! 私からのお祝いとして、子育てファミリーが知っておきたい制度、補助金を一挙にご紹介します。それぞれ所得制限や条件がありますので、詳しくは自治体窓口などで確認くださいね。
子育て世帯を支えるうれしい制度
子育て時期をおトクに過ごす3つの秘訣
このように、使える制度はたくさんありますが、ゆりもと自身の子育て経験から、各種制度を使いこなすに当たっての作戦をお伝えいたします。
1.なるべく続けて産んだほうがいろいろおトク
一般的に子どもが全員未就学児の場合、保育所の保育料が2子目半額、3子目は無料になります(小学3年生以下の子どもを含める自治体もあり)。
共働き世帯の0歳児や1歳児は、一般的な収入の場合で3万~5万円の保育料がかかります。これが半額や無料になれば、家計は大助かりです。幼稚園でも同じような負担減制度が受けられますし、一部の私立学校や学習塾では「兄弟割引」が受けられます。兄弟(姉妹)がまとめて未就学児の期間、まとめて同じ塾に通塾する期間が割引チャンスですから、子どもたちの年齢が離れないほうが、長い期間割引を受けられるという計算になります。2人目や3人目が欲しいなあと思っていらっしゃるなら、ぜひ研究してみてください。
2.ママ友(パパ友)をつくって口コミ情報をGET!
今、お読みいただいているのはネットですが、ネット情報には限界があります。内容が古かったり、おトクに見えても手続きが大変で、実際に利用するのは現実的ではなかったり。それに比べて、同じように育児に奮闘しているママたちの、ナマの声ほど参考になるものはありません。
保育園や幼稚園内の雰囲気がどうか、子連れでイヤな顔をされずにランチが楽しめるお店、誰でも参加できる幼稚園のお祭りなどは貴重な情報です。また、夜泣きを減らす方法やお手軽離乳食のつくり方など、生きたコツを知れると、明日からの育児に立ち向かう元気が沸いてきます。
わが家では娘が小学生のとき、ご近所で毎週水曜日だけお家を開放して、子どもたちを自由に遊ばせてくれるお家がありました。知る人ぞ知るという感じですが、とても楽しかったようで、娘は毎週欠かさず遊びにいきました。こういった地域、ご近所情報は口コミでしか出合えません。ぜひ、積極的にママ友(パパ友)をつくって、おトクで豊かな育児をしてほしいと思います。
3.ライフプランを考えて人生トータルでのおトクに取り組む
幼稚園ママや保育園ママの相談でよく聞くのが、「今の市町村の制度がとてもよいので、引っ越すとしてもエリアを変えたくない」という話です。
でも、「今おトクだから」というだけではなく、もう少し先までセンサーを働かせてみることをおすすめします。たとえば、乳幼児医療費助成に関しては、「未就学の間だけ」「小学生まで」「中学生まで」と市町村によって、ばらつきがあります。中学校に給食が有無も、働くママにとっては重要な要素です。
この先、お家を買うか、賃貸でいくか、または住み替えでエリアを変えるべきかなどは、家計と暮らしに大きな影響を及ぼす重大決断です。子育て世帯の場合、「フラット35」の金利が優遇される自治体もあるため、考慮してみましょう。
また、10年以上先に使うお金は資産運用で増やすこともアリですので、ジュニア「NISA」などの活用も検討してみましょう。
ただし、教育資金は大きなリスクを取りづらいため、積立投資をするか、バランス型ファンドの活用をおすすめします。
子育てが終わるまでの約20年間は、人生の中で一番忙しいけれど、一番充実しているときなのかもしれません。
制度利用でしっかりトクして子育てライフを楽しめるよう、家計のこと、貯蓄のこと、住む場所や暮らし方について考えていただければ幸いです。
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