新規の自動車部品ビジネスに成長期待、年初からの調整で長期投資向け選択肢に
現地コード | 銘柄名 |
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03898 |
株洲中車時代電気 (CRRCタイムズ・エレクトリック) |
株価 | 情報種類 |
42.55HKD (2/14現在) |
株価 企業情報 チャート |
株洲中車時代電気の株価は全体相場より早く、年初から調整に転じ、現在株価は2018年予想PERで11.7倍。長期投資視点から、より魅力が高まっている。同社は優良設備メーカー3社のうちの1社であり、将来的に電気自動車(EV)向けモーターコントロールシステムのトップサプライヤーとなるだけの潜在力を持つ。BOCIは中国鉄路総公司(CRC:中国国内の鉄道建設・運行を一手に担う国有企業)による鉄道車両調達計画が予想を下回ったことなどを理由に、同社の利益見通しを減額修正しながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
同社株価は全体相場より早期に、18年の年明け直後から調整に転じた。ただ、株価パフォーマンスは主要指標との比較で堅調。また、これまでの22%の下げを受け、BOCIは一段の下落余地は限定的との見方だ。現在株価のバリュエーションは長期投資家にとって、より魅力的な水準にあるとしている。
17年下期から18年にかけては、EMU(動力分散式高速車両、主に高速鉄道用車両)の大量の引き渡しが好材料となる見込み。一方、新規ビジネスのEV(セダンおよびSVU車)向けモーターコントロールシステムはこの先、長期支援材料になるとの期待が大きい。BOCIによれば、同社は技術面で競争力が高く、新規ビジネスに成功する可能性が高いものの、市場はまだこの点を織り込んでおらず、利益見通しと株価の双方に、その潜在力が反映されていないという。従って、この事業の成功で自動車業界向けの主要部品サプライヤーに成長すれば、同社の大幅な再評価につながる。ただ、BOCIは一方で、新規事業の難しさとして市場の違いや、販路、アフタサービスなどの点を指摘。量産に漕ぎつけるまでには2-3年を要するとみている。
経営陣は17年10-12月期業績に関して慎重見通しを明らかにしており、17年本決算は前年に続いて弱い内容となる可能性が高い。BOCIは17年、18年の利益見通しを減額修正した上で、引き続き18年予想PER16.5倍をあてはめ、目標株価を引き下げた。新規ビジネスの中期成長見通しから、目標算出上のバリュエーションを従来通り、予想PER16.5倍に維持するのは妥当との見方。同社株価の先行きに対し、強気見通しを継続している。
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