前日(01月25日)の市場概況

ドル/円:安値更新後、トランプ発言で急反発

 ムニューシン米財務長官の「ドル安歓迎」発言が火をつけたドル売りはこの日も続行。109.15円でオープンしたドル/円は、東京時間の午後には再び109円を割り込み、NY時間には108.49円まで下値を拡げました。

 107円台突入も時間の問題と覚悟していたところに、NY時間の午後になって、トランプ大統領が「ドルはさらに強くなる」、「ムニューシン財務長官のドル安発言は誤解されている」と述べたことが伝わると、流れが一転、ドル/円は109.70円まで急反発しました。ムニューシン発言が、トランプ大統領の意を受けたドル安誘導だと考えられていただけに、これを打ち消す発言でマーケットは慌ててドル/円を買い戻す羽目になりました。終値は109.413円(前日比+0.186円)。(チャート1)

 

 

ユーロ/ドル:ECB後に急上昇、ドル高発言で急落

 ユーロ/ドルは、ECB(欧州中央銀行)会合後のドラギ総裁の発言を受けて、一時1.25ドル台まで上昇しました。ECBはこの日の会合で、政策の現状維持を決定。ドラギ総裁は、欧州経済の先行きに強い自信を示し、ユーロ/ドルについては、強いユーロ高牽制発言は出ませんでした。ファンダメンタルズを反映したユーロ高をECBは容認したとの解釈で、ユーロ/ドルは1.2400ドル近辺から1.2537ドルまで大きく上昇しました。

 しかし、ドラギ総裁は、一部で憶測のあったECBの年内利上げの可能性について否定。これをきっかけにユーロ/ドルは反転し、トランプ大統領のドル高発言もあって、NY時間の引けにかけて1.2363ドルまで下落しました。(チャート2)

 

 

ユーロ/円:ドル主導のマーケットで上下に振れる

 ユーロ/円は、ドラギ総裁の会見で135.04円から136.28円まで急上昇しましたが、その後、ユーロ/ドルの下げに連れて135円台半ばまで下落。(チャート3)

 

 

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