前日(1月24日)の市場概況
ドル/円:一時108円台
ドル売りの流れが続くマーケットで、110.25円でオープンした24日のドル/円は、110.33円が高値。東京時間のうちに今年の安値を抜けると、欧州時間には109円台半ばまで下落しました。
スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラムに出席しているムニューシン米財務長官が「弱いドルは米国の貿易にとって良いこと。短期的ならばまったく問題ない」と発言したことが伝わると、下落が加速。NY時間には109円を割り、2017年9月以来となる108.96円の安値をつけました。終値は109.227円(前日比-1.094円)(チャート1)。
ドル/円の動きはドル高トレンドの中の調整に過ぎず、いずれ反転すると考えるトレーダーも多いようです。しかし、トランプ政権が貿易不均衡問題を前面に押し出してきたことで、流れが変わるかもしれません。
ユーロ/ドル:1.24ドル台へ
ユーロ/ドルは1.2414ドルまで 3年来の高値を更新(チャート2)。
マーケットがドル売りに傾いていることはもちろんですが、ECB(欧州中央銀行)が緩和縮小からさらに進んで、利上げ(フォワードガイダンス)を視野に入れ始めたとの思惑がユーロ上昇の背景です。この日発表された欧州PMI(購買担当者景気指数)も良好で、ECBの金融政策に対するマーケットの期待が強まりました。
本日はECB会合が開かれます。ドラギ総裁やECB理事が急激なユーロ高を警戒しているのは間違いなく、口先介入のリスクも高まっているので要注意です。
豪ドル/ドル:2017年9月以来の高値
0.8000ドルを挟んで足踏み状態が続いてた豪ドル/ドルは、ドル安の流れに乗って急上昇。2017年9月以来となる高値を0.8082ドルまで更新しました(チャート3)。
豪ドル/円:88円台が重くなる
ドル/円が大きく下落するマーケットでクロス円は頭打ち。豪ドル/円は88.50円手前から重くなり、88円台を維持するも厳しくなってきています。87.70円がブレークすると、次は今年の安値87.20円がターゲットです(チャート4)。
この指標を見逃すな!! 1月25日の注目イベント
ECB会合、ドラギ総裁会見
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