前日(01月22日)の市場概況
ドル/円:日銀総裁の発言に注目
米議会がつなぎ予算で合意できず米政府機関の一部閉鎖が決まったことで、週明けのマーケットはドル売りでスタートしました。とはいえ、下げは限定的で、ドル/円はオープン直後に110.41円まで下げた後、東京時間のうちに110円台後半まで回復。NY時間には、つなぎ予算可決の期待で111.22円まで跳ね上がりましたが、引けにかけては再び111円を割り、終値は110.923円(前日比+0.102円)。(チャート1)
しかし、マーケットの目下の関心は、米政府機関の閉鎖よりも日銀会合と黒田総裁の記者会見。日銀が超長期国債の買いオペ金額を減額したことが、日銀の緩和縮小との憶測を呼び、円高につながったのですが、黒田総裁はこれを否定し、改めて量的緩和の継続を強調することになるでしょう。マーケットはそれをきっかけにドル/円を買い戻そうと待っているわけですが、ここまでは想定内のシナリオ。
黒田総裁が、タカ派的でないにせよそれほどハト派的でなかったり、あるいは消費者物価指数の上昇を理由に4月の会合でYCC(イールド・カーブ・コントロール)で金利の引き上げを示唆するような「フォワードガイダンス」を示す場合には、サプライズで一段の円高に動くことも考えられます。
ユーロ/ドル:1.22ドルで堅調
ユーロ/ドルは小動きながら、1.22ドル台なかばで堅調。欧州時間に1.2267ドルまで上昇しました。(チャート2)米政府機関の閉鎖というドルのネガティブ材料と、ドイツの政治不安解消というユーロのポジティブ材料がユーロを支えています。
ポンド/ドル:高値更新中
ポンド/ドルは1.3990ドルまで上値を伸ばし、ブレグジット後の高値を更新。(チャート3)
ポンド/円:ドル/円とポンド/ドルが追い風
ポンド/円は、155.25円まで上値を拡大。ポンド/ドルと共に、2016年6月の英国民投票以来の高値を更新しました。(チャート4)
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