前日(1月16日)の市場概況

ドル/円:6営業日続落

 110円台半ばでオープンしたドル/円は、東京時間にショートの買い戻しが入り110.97円まで上げましたが、111円に戻す元気なく再び下落。高値が111円に届かなかったのは9月13日以来4ヵ月ぶりのことになります。押し目買いは失敗で、NY時間には前日の安値を下回る110.24円まで売られました。

 来週に日銀会合を控え、マーケットが日銀の出口戦略を意識していることも、円を売りにくい理由になっているようです。終値は110.487円(前日比-0.034円)。(チャート1)

 

ユーロ/ドル:ドイツ政治不安で下落後、再び上昇

 ユーロ/ドルは欧州時間序盤に1.2282ドルから1.2194ドルまで急落。メルケル首相の連立交渉相手のSPD(社会民主党)のベルリン地区が、連立を拒否したとの報道が伝わったことがきっかけ。連立政権はユーロ寄りの政策を目指していただけに、交渉決裂はドイツ国内だけではなくユーロ全体にとっても大きなマイナスになる可能性があります。SPDは週末に連立の賛否を決める党大会を開きます。

 またECB(欧州中央銀行)が、来週の会合でフォワードガイダンスの変更は行わないとのニュースで、先週からのユーロ大躍進の2大理由がそろって否定されました。

 しかしその後、ドイツ連銀総裁が今年中に資産買い入れさせることが「適切」であるとの発言で1.2280ドル近辺まで買い戻され、この日の下落分をほぼ全て取り戻しました。

 この日の動きは、ユーロに対する需要が強いことを示しましたが、来週のECB会合ではマーケットの期待に反して、ドラギ総裁が慎重な立場を維持すると考えるべきかもしれません。最近の急激なユーロ高に対する警戒発言にも注意です。(チャート2)

 

この指標を見逃すな!! 1月17日の注目イベント

カナダ銀行 政策金利

 BoC(カナダ銀行)は今夜の政策会合で、政策金利を1.00%から1.25%に引き上げる予定。「今後の利上げは経済データ次第」がBoCのスタンスですが、マーケットはすでに最近の強い雇用データなどから、利上げを80%以上織り込んでいます。

 また、トランプ大統領が、米株価の悪影響を心配してNAFTA(北米自由貿易協定)交渉姿勢を軟化させるという見方があり、これはカナダ高材料になりえます。