今週のハイライトは、17日のBoC(カナダ銀行)の政策会合。BoCは政策金利を1.00%から1.25%に引き上げる予定で、マーケットはすでに最近の強い雇用データなどから、利上げを80%以上織り込んでいます。「今後の利上げは経済データ次第」というBoCの見解が今回検証されるわけです。
週の前半は欧州のインフレ指標が集中します。注目はドイツと欧州は12月CPI(消費者物価指数)。先週公表されたECB(欧州中央銀行)議事録は、フォワードガイダンス(金融政策方針)を今年の早い段階に調整することを示唆しました。これがECBのインフレに対する自信の表れだと解釈されて、ユーロ/ドルが大幅上昇するきっかけとなりました。
また、英国も12月消費者物価指数を発表します。BOE(英国中央銀行)の次回利上げ時期とからめてマーケットは注目しています。その他、米国の12月鉱工業生産は前月比0.4%で前回(0.2%)から上昇の予想。
週後半は豪の12月雇用データに注目。豪の雇用市場は堅調ですが、労働賃金は伸び悩み状態。この問題が解消されない限りRBA(オーストラリア準備銀行)は金利を据え置くとのスタンスであるため、利上げは来年以降になりそうです。
英国の12月小売売上高は前月比マイナス0.9%に低下の予想。インフレ上昇のせいで、英国では実質労働賃金がマイナスの状況。消費者信頼感が下がり、小売売上高の悪化となってあらわれています。
新興市場では、中国の10ー12月GDP(国内総生産)が前年同月比6.7%と前回(6.8%)に比べてやや低下する予想。トルコ中銀は政策金利を据え置く見込みですが、コアCPIが13年ぶりの水準まで上昇しているため、近い将来利上げが必要との意見があります。
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